内容説明
類い稀なる知性と美貌でイングランド王ヘンリー八世の心をとらえ、五番目の王妃となるキャサリン・ハワード。権謀術数渦巻く宮廷にやって来た彼女の、命運を賭けた闘いをスリリングに描く壮大な歴史物語。
著者等紹介
フォード,フォード・マドックス[フォード,フォードマドックス][Ford,Ford Madox]
1873年生まれ。名は、もともとはFord Hermann Huefferだったが、1919年にFord Madox Fordと改名。多作家で、初期にはポーランド出身のJoseph Conradとも合作した。代表作にThe Good Soldier(1915)、Parade’s Endとして知られる第一次大戦とイギリスを取り扱った四部作(1924‐8)、1929年の世界大恐慌を背景としたThe Rash Act(1933)などがある
高津昌宏[タカツマサヒロ]
1958年、千葉県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業、早稲田大学大学院文学研究科前期課程修了、慶應義塾大学文学研究科博士課程満期退学。現在、北里大学一般教育部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きりぱい
9
五番目の王妃すなわちキャサリン・ハワードがいかにしてヘンリー八世の妃となったか、三部作の一巻出会い編。折しも王は気乗りしない四番目の妃を迎えるところ。そこにまみえてしまったのが運の尽きと言うべきかツキと言うべきか。王の側近クロムウェルとガードナー司教の敵対に挟まれ、仕えるメアリー王女(第一王妃キャサリンの娘)と王の不和を前に、自分を偽らないキャサリンが危なっかしい!その真っすぐさが身を助けるか滅ぼすか、歴史ではもう決まっているのだけど、陰謀に巻き込まれる顛末が面白くなりだしたら続きだー!2011/05/22
dumpty
1
続きを読むかどうかは微妙だな・・・。2011/06/21
Mana
0
ヘンリー八世の五番目の王妃キャサリン・ハワードの物語だけど史実に忠実というわけではないらしい。浅はかで軽薄なキャサリンを敬虔で才色兼備な女性として描いている。そのこと自体は別に良いとしても、物語が単調で登場人物たち希薄で今一だった。訳文も叙情性があるようなないような微妙な感じ。2012/08/11
amemosky
0
原文からそうなのか訳文のせいなのか、主人公の人物像がちっとも頭に入らなくて読み進めるのがつらかった。続きどうしよう。2018/09/11