内容説明
20世紀と対峙した政治学者たちの精神の闘い。
目次
序章 一九世紀から二〇世紀への転換
第1章 小野塚喜平次または研究者精神の形成
第2章 吉野作造または行為者精神の形成
第3章 南原繁または教育者精神の形成
第4章 丸山眞男または創設者精神の形成
第5章 京極純一または観察者精神の形成
終章 政治学の一〇〇年
著者等紹介
都築勉[ツズキツトム]
1952年、東京生まれ。1985年、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学、信州大学教養部専任講師。1988年、同助教授。1995年、同経済学部助教授。1997年、同教授。2018年、同名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BLACK無糖好き
15
日本の政治学者たちの学問的業績を考察。対象は、日本で最初の政治学者と言われる小野塚喜平次から始まり、吉野作造、南原繁、丸山眞男、京極純一の五人。激動の二〇世紀は大学アカデミズムの確立を見た時代であると同時に、大日本帝国の興隆と没落の時代でもあり、民主国家としての日本の再建の時代でもあった。夫々の政治学者がどのように時代に向き合ったか、その一端が垣間見える。◇“学生に解答を与えるのでなく、永続的な疑問を生じさせるのが優れた教師である”。自分の頭で考え抜く、これがいかに大事か改めて感じた。2021/11/05
Go Extreme
2
一九世紀から二〇世紀への転換:大学アカデミズムの誕生 帝国大学令 帝国大学のドイツ化 人材確保の困難 法学の誕生 大学アカデミズムの成立 明治日本と帝国日本 東京帝国大学の政治学 小野塚喜平次または研究者精神の形成 先行研究 吉野作造または行為者精神の形成 南原繁または教育者精神の形成 丸山眞男または創設者精神の形成 京極純一または観察者精神の形成 政治学の一〇〇年:東大の政治学 20世紀の百年 日本国憲法の政治学 総長職と大学の管理運営 21世紀の政治学2021/05/14
takao
1
ふむ2021/07/19
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- 和書
- 華族畫報 〈上〉