出版社内容情報
自分の中の「声」に怯え、アルコールと食べ吐きに依存している「あたし」。コンビニで出会った男との「旅」は切実な再生の物語になる
「この本を見て、何か少しでも感じるなら、読んでみてください。きっとあなたのことが書いてあるから」
ウァイブレータ――振動するもの。あたしの中身は震えつづけている。アルコールと食べ吐きで辛うじて自分を支えているライターのあたしは、コンビニで知り合った男のトラックに乗りこみ、航路の道連れとなる。肌の温もりとセックス、重ね合う言葉。四日間の「旅」を描く、痛いほどに切実な、再生の物語。
寺島しのぶ、大森南朋主演で映画化され、数々の映画賞を受賞
『東京プリズン』で母と娘の集大成を完成させた赤坂真理の代表作。
解説:高橋源一郎、寺島しのぶ
内容説明
振動するもの=ヴァイブレータ。あたしの中身は震えつづけている。自分の中の「声」に悩まされ、アルコールと食べ吐きでなんとか己を支えているライターのあたしは、コンビニで知り合った男・岡部の長距離トラックに乗り込む。さわりたい―何度も重ねる身体。そして言葉も重なったとき、あたしの何かが変わる。
著者等紹介
赤坂真理[アカサカマリ]
1964年東京生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。ボンデージファッションと思想の雑誌「SALE2」の編集長をつとめた後、’95年「起爆者」で小説家デビュー。2000年『ミューズ』で野間文芸新人賞受賞。’12年、『東京プリズン』(河出書房新社)で第66回毎日出版文化賞と第16回司馬遼太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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