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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Naoya Sugitani
1
「平等」という理念をめぐる政治史を描く。著者は政治家や学者の「言葉」を重視し、その背景にある「理念」や社会勢力に注目し、その政治的価値を描こうとする。本書の構成は一章が個人の思想を扱い、二章三章が政治過程という構成であるが、噛み合っているようには思えない。著者の中では「平等」という理念で結合しているのだろうが、結局「平等」の概念は問題を認識するレベルによって様々であった、という当然の話になってしまっている。ただ理念や論理が政策に重要な影響を与え、政治史において重要であるという著者の関心には賛同したい。2017/08/21
アンドレ
0
実質的平等と形式的平等の対立。ある人にとっては平等に見えても立場が変われば不平等に見えるという当たり前のことを実例から長々と述べた本。ケーススタディーが自分の中で増えるだけで新たな平等観が提示されることは全くないため、「平等とは何か」ということを目的として本書を手に取るのは勧められない(研究論文としての性格から一般人に読ませる文章にはなっていなく読みにくい)。ただ、税制そのものに富裕層と貧困層の格差解消を盛り込むのか否かという点で新たな視点を得られた。2015/12/17
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