内容説明
そのとき―ソ連や社会主義はまだ死語ではなく、消費をキーワードに、日本社会はバブルの絶頂期へ駆け上っていた。時代精神を体現する名著、一世を風靡した流行の書ほか、読書人の「懐かし中枢」を刺激する本、満載。
目次
1 旧刊再読(1983~1990年)
2 今月の本棚(1987~1988年)
3 旧刊再読(1984~1987年)
4 本と人と(1988~1989年)
5 大衆小説の世界(1989~1990年)
6 今月の文庫三冊(1990年)
著者等紹介
鷲田小彌太[ワシダコヤタ]
1942年北海道札幌市生まれ。1966年大阪大学文学部哲学科卒業。1972年大阪大学大学院文学研究科哲学・哲学史専攻博士課程修了。三重短期大学教授を経て、札幌大学教授。哲学・倫理学を担当。評論活動、エッセイ、人生書等の執筆も精力的に行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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魔魔男爵
6
この書評集で読んでない本で読みたくなったのは、加納実紀代の『女たちの<銃後>』のみ。読んでいる作家で共感したのは、石森章太郎、手塚治虫、山田風太郎、谷沢永一、林達夫、司馬遼太郎、丸谷才一、筒井康隆、高橋克彦、田中芳樹ですな。ネタ本を読む直前の使い古された日常描写とネタバレ書評の書評家(本職はヘーゲルに汚染されている哲学者だしw)なので、鷲田の本はもう読まない。有益なネタバレとしては『ノルウェイの森』を読まなくて良い理由が出来たのはありがたかったです。書評集は谷沢と丸谷のみ読めば充分だね。2017/05/27