内容説明
中世の地方武士団として、越中・礪波郡に石黒党があり紀伊・有田郡に湯浅党がありました。石黒党の本拠地だった富山県の旧福光町には現在、湯浅家が六〇軒ほどありますが、祖先は戦乱の続く鎌倉末期~南北朝期にこの地に土着したのです。本書は京都を中心とする中央権力と、その狭間で生き抜いた二豪族の歴史を追いました。
目次
第1章 開発領主(奈良~平安期)(湯浅宗重デビュー;武士の時代 ほか)
第2章 御家人・地頭(鎌倉期)(源平の最終戦;戦術は天才・戦略は無能 ほか)
第3章 宮方武士(鎌倉末~南北朝期)(後醍醐天皇の登場;鎌倉幕府の滅亡 ほか)
第4章 中世武士の最期(室町中期~戦国時代)(蓮如と越中一向一揆;闘諍記 ほか)
付章 湯浅家(近世へ)(出村時代;教如の東本願寺建立 ほか)
著者等紹介
湯浅直之[ユアサナオユキ]
1939年、富山県西礪波郡福光町(現南礪市舘)生まれ。1955年、家業の農業に従事。2001年、棟方志功記念館「愛染苑」管理員(2015年まで)。2002年、福光町史編纂委員会地区委員(2011年まで)
一前悦郎[イチゼンエツロウ]
1946年、富山県西礪波郡福光町(現南礪市福光)生まれ。1970年、慶應義塾大学経済学部卒。同年、日本経済新聞社入社。2011年退職し、帰郷。「福光城址・栖霞園をひらく会」会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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