内容説明
フェミニストによる経済学批判と切り結んで、経済学とジェンダー、女性雇用、家事労働、労働力の再生産、性別賃金格差、「家族賃金」思想など、女性労働問題の核心を追究。66歳で急逝した『資本論』研究者の女性労働論集。
目次
序章 経済学とジェンダー―家事労働・労働力の価値・「家族賃金」
第1章 家事労働と資本主義的生産様式―私的・無償労働としての家事労働の性格づけをめぐって
第2章 女性労働問題の「特殊性」をめぐって―大沢・竹中論争の意味するもの
第3章 「家族賃金」イデオロギーの批判と「労働力の価値分割」論―家族単位から個人単位への労働力再生産機構の変化
補論 大沢真理さんのコメントに答えて
第4章 日本型企業社会における女性の労働と家族
第5章 ジェンダー視点から見た賃金論の現在―マルクスはどう読まれてきたか
第6章 女性の雇用労働者化と「家族賃金」思想―「労働力の価値および価値分割」論をどう理解すべきか
第7章 賃金の理念をめぐって:労働総研報告書「均等待遇と賃金問題」が提起したもの
著者等紹介
中川スミ[ナカガワスミ]
1942年、福岡県に生まれる。九州大学大学院経済学研究科を修了後、1970年4月から72年3月まで九州大学経済学部助手。その後、大阪経済大学、同志社大学などの非常勤講師を経て、1984年4月、高田短期大学専任講師、86年4月、同助教授、91年4月、同教授。1997年3月、高田短期大学を退職。その後、神戸学院女子短期大学、関西大学の非常勤講師、基礎経済科学研究所理事などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ゆう。