• ポイントキャンペーン

写真とボク

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B5判/ページ数 199p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784904845073
  • NDC分類 748
  • Cコード C0072

内容説明

青年時代にヨーロッパ・モダニズムの洗礼を受け生涯、生まれ故郷の山陰で“写真するよろこび”を追及した写真家・植田正治の全軌跡をたどる197点を収録。

目次

1 初期作品1930‐40年代
2 砂丘劇場
3 家族
4 風景、「かたち」…1950年代の作品より
5 「童暦」
6 「風景の光景」
7 「小さい伝記」
8 「音のない記憶」
9 オブジェなど
10 「砂丘モード」
僕のアルバム 1935年代‐50年代未発表写真より

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

501

15
日本写真の超名作100から気になった写真家を一冊。やはり鳥取砂丘を舞台にした作品がよい。現実感のある被写体に、人物の配置、ポーズ、空間の取り方で、現実感と虚構のバランスが独特な異空間を作り出している。2016/06/26

更紗蝦

12
8年程前、「ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション」で見た植田正治展を思い出しながら読みました。「ルネ・マグリットの絵みたいな写真だなぁ」と感じたことを今でもよく覚えています。植田正治のお名前を意識したのはその時が初めてだったのですが、それからかなり経って手持ちのCD(遊佐未森の『アカシア』『ハモニカ海岸』『生活のプリン』)のジャケットが植田氏による撮影だと気付いて驚きました。2018/02/06

アコ

10
コロナ・ブックス「植田正治の世界」と併せて味わった写真集。これは併せて読んで本当によかったとおもう。向こうには写真が足りないしこちらには解説が足りないかな、と。年代順に植田正治が撮ってきた彼独自の写真が並ぶ形式。有名な『砂丘モード』(菊池武夫@MEN'S BIGIの広告写真でわたしがはじめて観た彼の作品)やその前段階の『砂丘劇場』はもちろんのこと、アラーキーも絶賛する『童暦』そして『家族』がとてもよい。演出された美しい形のなかに込められたヒューマンな感覚。やはり植田正治は偉大だと改めておもう。2013/11/16

tom

7
植田正治の写真のアンソロジー。ますます、本物が見たくなった。「童暦」は、とっても良い。ほかの写真も、気持ちをくすぐられる。鳥取にある「植田正治写真美術館」、どうしても行かなければと、ようやく決心がついた。ちょっと遠いのだけど、行くだけの値打ちがありそう。2014/08/06

misui

5
植田正治の仕事を俯瞰できる一冊。当初は画家を志したが果たせなかった点からも、ヨーロッパのモダニズムの影響を受けたというのが頷ける。人物をオブジェのように配し、日常では普通目にしないかっちりした構成にすることで超現実的な世界が現出する。それにプラスして、一貫して地方に留まったということでしつこくない程度に土俗が香る。「中央」とか「現実」とかいうものと隔たった静的な芸術。2014/06/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/605133
  • ご注意事項