内容説明
わが社のダイバーシティ(多様性)を探せ!ダイバーシティ・マネジメントのヒントがここにある。
目次
プロローグ ダイバーシティをめぐる日本企業の現状
第1章 ダイバーシティ活動の現場(日本ゼネラル・エレクトリック―トップのコミットメントと社員の自発的活動でダイバーシティを推進;万有製薬―アメリカ企業になった老舗製薬会社の人事革命 ほか)
第2章 ダイバーシティ問題の実像(日本でもダイバーシティが注目され始めた背景;ダイバーシティ問題の複雑な構造と重層性 ほか)
第3章 ダイバーシティ・マネジメントの進め方(属性面の多様性の向上;表明される意見・見解の多様性の拡充)
第4章 ダイバーシティの効用―リーダー育成の観点から(ダイバーシティ推進がリーダー育成に与える好影響;生み出された多様性から受けるチャレンジで育つ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふみ
0
前半はマーサC-suite Club会員企業における実践例。GEやHPのような先進企業から、佐賀県庁、カフェグローブなど新興企業まで。後半はマーサが提唱するフレームワークの解説。大変実用的だった。ダイバーシティの必要性として、日本市場のマクロ環境(少子高齢化)やグローバリゼーションだけでなく、M&Aおよびグループ経営の深化による異文化マネジメントの必要性は研究者からはあまり出てこない視点。日本国内でも本社と子会社では業態も違えば文化も異なるのは常識でありながらあまり語られてこなかった視点ではないか。2013/05/24
ニジンスキー
0
本当のダイバーシティといえるね2009/01/12
omoc
0
家庭に閉じこもる人間に魅力があるのか、概念的に非常に納得しました 2020/09/10
まめ子
0
タイトルにある個を活かすの意味は、組織に多様な個を存在させるだけでなく、その個が自分の意見を言葉にして表明すること、を表している。日本の組織におけるダイバーシティは、性別や国籍などの外層的なポイントが先行するが、本質的に大事なのはオピニオンダイバーシティと説いていた。まさにそのとおりだと思っているが、なかなか組織に浸透しないのが日本の現状。改革の鍵はチェンジマネジメントであり、そのハウも書かれており実務において有益な本だった。ただし2008年の本で、全体的に事例や考えが古いので注意。2018/04/08