内容説明
『坂の上の雲』の中心テーマである日露戦争は、陸地では鴨緑江、金州・南山、旅順、奉天などに戦火が上がり、海でも黄海、日本海に転戦した。しかし、旅順の地形特性は戦争にどう影響したのか、陸と海に及ぶ戦いは意外に知られていない。本書は日露戦争の特徴や時系列的な推移だけでなく、地図をキーワードに写真や図版を多用し、明治という時代やその時代に生きていた人の気質にも触れながら明治そのものをビジュアルに理解する。
目次
秋山兄弟が生きた時代
日露戦争通史
日露戦争関連主要年表
1900年前後の極東アジア
日露戦争のきっかけ―ロシアの南下政策による極東の緊張
日本の陸海軍配備
ロシアの陸海軍配備
日露開戦
旅順口閉塞作戦
触雷による戦力の消耗〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まーくん
83
NHKドラマ『坂の上の雲』の放映に合わせて出版(2009)。司馬遼太郎の『坂の上の雲』は二度読んだ。最初は出版と同時に。40年以上前の20代の頃、現場の宿舎で夜勤明けなどに夢中になって。二度目は2005年、文庫で8巻。途中中断できず北海道出張にも手放せず。稚内行きの列車の中で読みふけったのを憶えている。いわゆる司馬史観。問題が無いわけではないが惹きつけられる。自分の近代日本史の知識は司馬さんの本に拠っているところ大きい。出版は武揚堂。さすが地図は行き届いている。写真も多く小説の副読本に最適。2022/04/25
Ucchy
2
映画「二百三高地」で観た日露戦争のことが詳しく分かり面白かった。旅順要塞戦、日本海海戦、奉天会戦以外にも旅順口閉塞作戦、鴨緑江渡河、蔚山沖海戦、樺太侵攻など様々な戦いがあった。日本は何とか引き分けた。国の体力・財力が限界に達していた。バルチック艦隊壊滅を機に講和に持ち込んだが、後に米国に一撃を加えて講和すれば良いという悪い手本になったか。指導者は日本の分を弁えない大衆(日比谷焼打事件)を抑えることができたが昭和の指導者はそれができなかったか。日露戦争で南満州を勢力圏にしたことは十五年戦争の端緒になった。2025/01/11
Kuliyama
1
坂の上の雲のファンで、たまたま見つけて拝読しました。2019/05/23
そふぃあ
0
地図もカラーで文庫本の巻末のものより見やすくちょっとしたコラムなども付いてるので坂の上の雲の副読本としては最適。2013/05/05
ぽろ
0
坂の上の雲と併せて。2009/12/25
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