内容説明
茨木真紀は、かつて鬼姫“茨木童子”だった前世を持つ女子高生。前世の夫“酒呑童子”だった天酒馨らとともに、浅草あやかしを狙う「狩人」の騒動を退けて、無事に高校三年の新学期を迎えていた。陰陽局の津場木茜が転校してきたりと、少しずつ変わっていく真紀たちの日々。そんな折、法事で実家に帰る馨に、真紀はついていくことに。訪れたのは「御伽噺の隠れ里」と呼ばれる九州の片田舎。二人はそこで、夜毎屋敷をさまよう面妖な人間と遭遇し―。伝承と謎を相手に「最強の鬼嫁夫婦」も眠れない?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
51
浅草あやかしを狙う「狩人」の騒動を退けた真紀たちの高校に転校してきた陰陽局の津場木茜。そんな折、法事で実家に帰る馨に真紀はついていくことになり、「御伽噺の隠れ里」と呼ばれる九州の片田舎に向かう第七弾。津場木茜から真紀に提示された選択肢、帰省した馨が久しぶりに会う母との関係、そして天衣を巡るひとつの物語。天衣を取り戻す過程で馨と母の関係にも変化があって、読んでいてほんと良かったなと思えた旅行でした。真紀が抱える密かな逡巡と凛音のことは気になりますけど、巻末にある幼稚園の二人の運命の再会は微笑ましかったです。2019/09/13
hirune
46
【Kindle】今回は本筋からちょっと離れて馨と母の確執解消編。雅子母はもしかして千年前酒呑童子を疎んで遠ざけた母の生まれ変わりかもね?やっと過ちを修正できて救われたのかも…。しかし馨と真紀は行く先々であやかし関係のいざこざに巻き込まれ 解決してますね、もしかして何者かに召喚されてるのかな?そもそも同時に生まれ変わった時点で何者かの作為が感じられる、、神さまたちに便利に使われてるのかもね〜🤔2020/10/27
かんけー
46
読了♪今巻は馨の実家でもある、大分に真紀を連れてのゴールデンウィークの婚前旅行?w冒頭、高三に進級した三人のボケツッコミエピを介して?w凜音との意味深な会話からも~?次巻の伏線臭プンプン(^_^;)ま、それは良いとしても?馨と母親である、雅子さんとのちょっと辛辣な事象が読んでて言葉もなく...お祖父さんの清嗣さんのお葬式に端を発した、スミレさんの羽衣伝承のロマンチックエピとか馨と雅子さんの蟠りの解消エピとかもうホントに落涙物で!座敷わらしのお千代さんが凄く愛しい(^.^)人物の役割の設定の上手いこの→2019/10/14
えりこんぐ
44
シリーズ⑦。祖父の法事のために真紀を連れて大分を訪れる馨。そこにはギスギスしたまま別れた母がいた。今回は親子愛に泣ける(T-T) 育てながら、なんか変だなーとずっと思ってきたんだよね。真実を知ったら驚きよりも納得だったのでしょう。再会したばかりの幼児編も楽しかった。【積読55】2022/06/30
ぽろん
37
シリーズ7巻。うーん、これから、一波乱、ふた波乱ある様相。その前に馨のお母さんの実家に行って得た事は二人にとって、いや、馨のお母さんにとっても、何よりの宝物。私もだご汁、やせうま、食べてみたい笑2019/12/14