出版社内容情報
日々の生活の中でわたしたちは、歩き、詩作し、住まい、音を奏で、食べ、死者とも交流する。他者に焦がれ、あるいは背を向けながら、歓びも痛みも、愛おしさも怒りも日々に埋め込んでゆく。そのような毎日は変奏されながら、日々の襞の折り目を豊かにたおやかに重ねてゆく。本書は、そのような襞のなかに、美学・建築・文学・食を通して分け入り、日常を見つめ直している。
内容説明
日々の生活の中でわたしたちは、歩き、詩作し、住まい、音を奏で、食べ、死者とも交流する。他者に焦がれ、あるいは背を向けながら、歓びも痛みも、愛おしさも怒りも日々に埋め込んでゆく。そのような毎日は変奏されながら、日々の襞の折り目を豊かにたおやかに重ねてゆく。本書は、そのような襞のなかに、美学・建築・文学・食を通して分け入り、日常を見つめ直している。
目次
序 日常のディアスポラ
第1部 美学(日常の美学―世界の創出;キャンプ・ライフのモダニズム―ミネ・オークボ『市民13660号』 ほか)
第2部 建築・家政(建築のファイナリティと適応;『ポイントンの蒐集品』に表象された美の民主化をめぐる攻防 ほか)
第3部 文学(共有する日常―女工エレン・ジョンストンの詩と読者;日常のサウンドスケープ―ベケットのラジオ劇『すべて倒れんとする者』 ほか)
第4部 食(「倫理的な食」の陥穽を越えて;NETFLIX北朝鮮漂流記『愛の不時着』における「ニュートロ」な男性像―料理する人民軍と共に ほか)
著者等紹介
対馬美千子[ツシマミチコ]
筑波大学人文社会系教授。専門分野、表象文化論、文学への思想的アプローチ
山口惠里子[ヤマグチエリコ]
筑波大学人文社会系教授。専門分野、イギリス美術(19世紀・現代)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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