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内容説明
私は雀鬼会という麻雀道場を主宰しているが、道場生たちを見ても、緊張した対局の場面より、対局が終わってホッとしているときにしばしば素顔を覗かせる。意識が習慣化されればそれは無意識となり、そこにその人の動きや思考が表れる。日々の暮らしの中で習慣化され、ごく自然に動きや思考となって出てくる。たとえ端から見て不自然なものであったとしても、その人にとってはそれが自然なままの姿なのだ。
目次
第1章 「癖」は心を丸裸にする(癖はその人の真実を表す;誰も癖からは逃れられない ほか)
第2章 体の動きを見ればすべてわかる(人は「擬態」する生き物;不要で違和感ある動きの警告 ほか)
第3章 人間の本質を見抜く方法(人を扱う感覚を磨け;空気を三分の一しか吸わない人々 ほか)
第4章 人生を見透す技術(変わりゆくもの、変わらぬもの;忘れていた一面を思い出す ほか)
第5章 立ち居振る舞いからタイプを見極める(内面の格好をつける生き方;「自分を売る人」は格好が悪い ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuki
76
周囲の言動が気になってしまい、自分に自信が持てない人にオススメです。「語尾を上げる人は物事の断定や責任を放棄している」「誰かの悪口しか言わない人はトラウマを抱えている」と自身の経験をもとに著者は主張しており、確かに自分の周りにもそんなが人いるな、と思わず納得してしまいました。同時に、自分自身もこう見られてしまうのだという戒めにもなりました。本書の内容を念頭に置くことで、周囲を俯瞰的に眺めることができ、また他人の言動に振り回されることがなくなり、自分に余裕が生まれるのかなと個人的には理解しました。2018/01/21
TakaUP48
36
麻雀の裏プロとして20年無敗の「雀鬼」が語った人間観察術と心の操り方。嫌な性格を直すには、性格を「癖」だと思えたら直せるかも?体の動きやブレを見れば全てが見える。地震と同じで、表面に現れる本心と、周りが気づかない小さな余心がある。それを見極めよ!歩き方にも生活習慣がでる。明治以前の日本人の歩き方『ナンバ歩き』は無駄のない動き。結果至上主義の能力社会からうつ病が増加、能力ばかりを追い求めると心の酸欠に。夢や希望、趣味を持たなくてもOK。エコなどの美言に惑わされるな。出来ない人から学べ!牌を切るのが難しい!2021/06/03
あふもん
33
ほとんど人のカテゴライズに終わっていたからもう少し掘り下げて欲しかったかなぁ。これも素直でありのままの文章なのかもしれないが2016/03/31
うめ
27
人の心は春と修羅。春だけの人もいなければ、修羅だけの人もいない。いたとしてもきっと薄っぺらい。対をなす特性を兼ね備えている事をまずは自覚する事が大切。傍から見ると肩の力の抜けた人の方が魅力的に思える。自分では、なかなか気付けないけれど。自己啓発本というよりは、エッセイ寄り。人を見抜く技術、はあまり載ってない。2017/03/08
蓮華
16
麻雀のプロが語る人の見抜き方。 勝負の世界なだけに人を見る力が備わっていくのだろう。 癖はその人の習慣であり日常だと。 自分では気づかない癖に注意したい。2018/10/06