内容説明
遊女になる美登利と僧侶になる信如は幼なじみ。ある年の夏祭りに町で対立する二組の喧嘩に巻き込まれる美登利は屈辱をうける。そして、お互いに気持ちを言えないままの二人の切ない恋のゆくえは…。
著者等紹介
樋口一葉[ヒグチイチヨウ]
1872‐1896東京出身。幼少期から文才に優れ、歌塾「萩の舎」に入門。貧困生活に陥った後、生計を立てるために小説家になる。「文学界」で数々発表し著名になる。結核にてわずか24歳で死去。現在の五千円札の肖像でも知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tom
25
「樋口一葉赤貧日記」を読む。でも、一葉を読んだことはない。それならと77頁の薄っぺらい文庫本を借りて来た。これが難物、擬古文というものか、出版当時そのままかどうかも分からぬけれど、とにかく難しい。今どきの本なら、サラサラと流し読みもあるけれど、これができない。一文字一文字追わなければ、ワケワカラヌの世界。油断すると意味不明に。でも、読み終えてみるとなかなかの優れもの。美登里と信如、二人のほのかで切実な思慕の世界。明治初期、これほどの情緒の世界を作り上げたのかと、読み終えたときのしみじみ感。ちょっと震えた。2023/04/08
しろくろ
1
庭の水仙見て読み返したくなって。「ゑゑ、厭や厭や、大人に成るは厭な事、何故このやうに年をば取る」という美登利のことばが今だと分かる。そしてあれ程初見時に印象的だった水仙は最後の一行にしか出てこなかった。2012/01/29
kaze
0
ガラスの仮面を読んでおいてよかった。でなかったら、よくわかんなかったと思う。2010/02/01
アキ
0
擬古文というのか、薄いわりに読むのにかなり時間がかかった。さらに、読み終わってもイマイチ意味がつかめなかったので調べたら、色々解釈がわかれる話のようで。そりゃわからんわ。2020/08/22
miho
0
現代語訳がないと分かりづらい。現代語訳も読む。2020/01/08
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