内容説明
子供の頃にベッドから見た部屋の記憶は奥深い世界の始まり。共に暮らす魅惑的な異性の心には永遠に近づけない、謎の同行者の正体を探るには奇抜なジャンプを試みるしかない。連続殺人事件におびえる娼婦と潜水艦乗組員の性を超越したかけひきも、シャーマンが蘇らせた死者を連れた国外脱出も、霧深いペテルブルグで麻薬片手に警備につく革命軍兵士も、すべて現実?!死んだ者だけが降りることのできる寝台特急に読者を乗せて疾走するペレーヴィンのみずみずしい才能がいかんなく発揮されたデビュー時代の中短編集。
著者等紹介
ペレーヴィン,ヴィクトル[ペレーヴィン,ヴィクトル][Пелевин,Виктор]
1962年、モスクワ生まれ。20世紀末のロシアに登場して以来、絶大な人気を誇り、国外からも熱い注目を浴びつづけている現代作家。1991年に出版された最初の短編集『青い火影』は数日間で完売。その後も発表される作品はいずれもベストセラーを記録している
中村唯史[ナカムラタダシ]
専門はロシア文学・ソ連文化論
岩本和久[イワモトカズヒサ]
専門はロシア文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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