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出版社内容情報
アメリカの西部。フロンティアの地であり、核実験が行われ、大統領を生みつづける不可解な土地。しかしじつはそこから数々の傑作が生まれてきた。トマス・ピンチョン、タランティーノから、『バグダッド・カフェ』、爆弾魔ユマボマーまで。フィールドワークをもとに浮かび上がらせる、進取的で排他的、民主的で高圧的な「アメリカ」に挑む、新しい文化論。
「アメリカの広大な土地スペースは、どこまでもアメリカ人にならねば、という強迫観念の物語の舞台だ」片岡義男氏
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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著者はピンチョン研究をエコクリティシズムの本場、ネヴァダ大学で学び慶應で博論を書いた若い英文学研究者。 本書の内容は、著者がネヴァダに留学していた時期の雑記から、エコクリティシズムの観点からアメリカの環境とその表象を論じるエッセイなど。 雑多なエッセイ集だが、著者の文章は非常に洗練されている。欠点をあげるとすれば、時にレトリカルな記述に流され、分析が具体性を欠いてしまうところだろうか。著者本人は分かっているつもりなのだろうが、やはり研究者というものは「具体的に」「なぜ」そのように読むべきなのであり、