内容説明
地球規模の温暖化と海水面の上昇が人類の生活の基礎を脅かしている今日、過去の気候と、ヒトと動物たちが適応してきた方法を学ぶことは重要である。非常な寒冷期と急速な温暖期はどうして引き起こされたのか?そして、人類は、このように不安定で敵対的な世界の中で、いかにして生き延びてきたのか?本書は、4人の傑出した専門家が、それぞれ独自の側面から、最新の発見にもとづいて氷河時代の物語をつむぐ。気象学や地質学、人類学や古生物学の最新の知見を紹介しながら、数千万年にわたる地球冷却のシステムと、ヒトや動物の環境への適応の仕方を物語るとともに、温暖化が進む地球の未来へも思いをはせる。
目次
第1章 氷河時代の発見
第2章 手がかりを探す
第3章 氷河時代はどのように始まったか
第4章 気候のジェットコースター
第5章 人類の物語
第6章 氷河時代の動物たち
第7章 氷河時代のあと
第8章 地球の未来
著者等紹介
フェイガン,ブライアン・M.[フェイガン,ブライアンM.][Fagan,Brian M.]
米国カリフォルニア大学サンタバーバラ校の名誉教授。過去の気候変動に関する著書を中心に、40以上の書籍の執筆や編集をしてきた
藤原多伽夫[フジワラタカオ]
1971年、三重県生まれ。静岡大学理学部地球科学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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洋書好きな読書モンガー
10
この手の本は大好物だ。しかし10年位で新しい知見と学説が出て来るので20年も経つとかなり変わる。本の最初はこれまでの氷河期に関する研究の歴史。それから2009年この本が出た当時の研究に基づく話(現生人類の脱アフリカが当初の5万年前から10万年前に修正されている)。最後は次の氷河期はいつ来るか、ここでは5000年は来ないのでは無いかという説をあげている。それよりも温暖化が行き過ぎるのが怖いと警告。氷河時代色々な巨大哺乳類が居て興味深い時期だけど人類の拡散で絶滅。人類が最後に辿り着いたニュージーランドの東に↓2024/11/28
takao
2
ふむ2022/01/12
Aoki
2
氷河時代がどうして起こったのか、今の地球温暖化との関連、氷河時代の人類や動物の進化について。大陸移動・隆起や地軸の傾き、歳差運動、大気と水の海流循環システムによる熱の移動の偏在などが絡み合って発生したと思われるということで、はっきりした原因はわかっていないことに驚き。南極には大陸があるが、北極にはないのも関連している?写真や図も豊富でわかりやすく、きれいで、それだけ追っても愉しい。2012/04/12
竹田拓郎
0
なにより写真が綺麗であった。2015/02/06
sakase
0
毎日書評。写真が美しい。2011/12/21
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