出版社内容情報
『ノストラダムスの大予言』が刊行された1973年を皮切りに、超能力や心霊現象など、オカルトネタが続々と登場し、子供たちの心を鷲掴みにした。当時のオカルトブームを『まだある。』でおなじみの著者・初見健一氏が再考する!
内容説明
「UFO」「UMA」「超能力」に「ノストラダムス」、そして「心霊」…。あのころ、どうして僕たちはあれほど「不思議なもの」に夢中になっていたんだろう?エロ・グロ・ハレンチに彩られた一九七〇年代、子ども文化にあふれかえった「オカルト」なアレコレ。それらはいつどこで生まれ、なにをきっかけにブームになり、どうしてスタレたのか?を今さらながら再検証。「イカレた時代」に育ったすべての元「昭和オカルトキッズ」たちに捧げます。
目次
00 一九七三年―ストレンジデイズ
01 終末―一九九九、七の月
02 UMA―七〇年代“珍獣・奇獣”博覧会
03 超能力―少年よ、スプーンを曲げろ!
04 UFO―WE ARE NOT ALONE
05 心霊―オカルト娘の血は騒ぐ
著者等紹介
初見健一[ハツミケンイチ]
1967年、東京生まれ。主に1960~70年代のお菓子やおもちゃ、キッズカルチャーについての話題などをネタに活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
66
著者(1967年生)の世代が見た、昭和オカルトの振り返り。軽く読み進められて全体像もよくわかる。科学の進んだ70年代に、大ブームが起こったことが不思議。人の心が追いつかなかったのか、それとも科学に置いてけぼりをくったのか。わかっていてワイドショー的情報を流し続けたマスコミと、ウソと思いながら、興味を持ち続けた視聴者・読者との波が協調したのだろうか。2019/07/07
選挙ウォッチャーちだいそっくりおじさん・寺
56
書名の「大百科」、装画、「ポケット文庫」という名称、ある年代の人にはこれだけお膳立てされると手に取ってしまうだろう。70年代のオカルトブーム(予言・念力・UFO・心霊等など)を回顧分析する本。これらの真相は既に「と学会」が粉砕しているが、本書が優れているのは、それらがどのように普及し消費されたかを実体験を元に書かれている。後半の心霊に纏わる話等実に面白かった。著者は私より6歳年長だが、この時代の雰囲気はよくわかる。これらの終焉には、きっとお笑いの地位が上がった事も関係するのではないかと愚考する。2015/09/01
HANA
43
まずは表紙に惹かれて。内容は終末、UMA、超能力と当時流行したものに章をさき、その流れを追ったもの。僕が過ごした八十年代は随分下火になっていたが、それでも当時の空気のようなものは懐かしく思い出さされた。これらのものはやがて伏流水のように地下に潜るわけであるが、隠されている現状が本当に明るくて健康的なのかは大いに疑問。何となく現在の状況は科学万能の名のもとに地の果てまで整地されているように思える。それはそれでいいのだろうが、当時の一端に触れたものとしては地慣らしされていない風景を懐かしく思い出すものである。2013/02/06
ヒデキ
31
70年代のテレビのオカルトを検証する本 2025/04/06
じゅむろりん
25
別にオカルト大好き!という訳ではなかったのですが,自分が生まれた頃~小学生の時代はどんなだったのかが知りたくて購入。読んでいくうちにあの頃の思い出がよみがえってきました・・・。ダウジング・「あなたの知らない世界」・女子のこっくりさん・・・。「確かにそうだった」とうなずきながらドンドン読みました。確かに,この頃って,「怖い」ものに惹かれたよなあ。ゴールデンタイムにも結構えぐいものやってたしね・・・。2013/01/28