内容説明
「不思議の国のアリス」はロバート・サブダの作品群の中でもまさに驚くべき創作作品として、永く評価される最高傑作でしょう。限られた絵本の中でルイス・キャロルの原作により忠実にと、工夫をこらした頁構成、ジョン・テニエルの絵心を見事に伝える中にも、螺鈿をちりばめたような箔の効果を生かした、圧倒的であでやかな画面!!ポップ・アップ絵本の可能性を大きく押し広げたサブダの世界は、頁をめくるたびに、わくわくドキドキと読者を魅了することでしょう。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
74
何度開いても感動的な、サブダによる見事な仕掛けが飛び出すワンダーランド。アリスがうさぎの穴に落ちていくシーンは、ジャバラになったパーツをぐーーんと伸ばすことで落ちていくアリスと、螺旋を描きながら穴を覆う本棚にびっしりの本が眺められて、アリスと共に大興奮!このシリーズの素敵な所にひとつに、物語がしっかりと語られることと、大きい見開きのポップアップだけでなく、サブ画面のような物語パーツも何ページにも渡り、そこにも飛び出すしかけが満載で細部まで楽しませてくれるところ。(⇒)2020/04/20
greenish 🌿
65
ルイス・キャロルの原作とジョン・テニエルの挿画の世界を、「紙の魔術師」ロバート・サブダが驚きと高揚のポップアップに変身させたしかけ絵本 ---軽井沢・絵の本森美術館にて読了。最初に飛び出す大きな木、そして最後の舞い上がるトランプ!大人の私でも、おぉ!と感嘆しちゃうくらいに迫力満点。大きな仕掛けも圧巻だけど、ストーリーに合わせた小さな仕掛けもクスリとしちゃう。落ちるアリスとかね。 小さな子どもが、繊細なしかけ絵本を両親・祖父母と一緒に愉しむ。そんな時間を大切にして欲しいというサブタの優しさが込められてます。2017/07/13
いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】
55
読了777冊目!**仕掛け絵本**もはや説明不要の名作。ルイス・キャロル著『不思議の国のアリス』!それが、仕掛け絵本作家ロバート・サブダの絶技で、あたかも本の世界から"不思議の国"が飛び出たかの様な…そんな、錯覚すら覚える!(紹介文・他より)――読メ開始から本書で777冊目!その記念本は仕掛け絵本による『不思議の国のアリス』でした!その仕掛けの圧倒的存在感に、最初は声すら出ませんでした…!どこから眺めても楽しめる、もはや芸術品レベルの逸品。超絶美技の冴えわたる良書です!2013/10/14
しゅわ
40
噂にはきいていましたが、ちょっと値が張るためずっと「欲しい本リスト」の上部に居座っていた一冊。ついに我慢できず買ってしまいました。う~んすごい!!!前後左右どこからみても素晴らしく、大人でも十分楽しめる絵本です。しばし時間を忘れてながめてしまいますね。しかけを閉じる時にドキドキしちゃう…特にうさぎの耳がっ!…のが難点かな?という程度で、もう文句のつけようがありません。我が家のお宝本に確定です。2013/08/25
鷺@みんさー
35
サブダの仕掛け絵本を初めて書店で(見本を)見た時、こんな世界があったのか!と感銘を受けた。仕掛け絵本の数々を見てきたけれど、こんなにも「魔法」を感じられるポップアップは初めて。値段は高いがそれだけの価値はある。
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