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意識の起源史 (改訂新装版)

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  • サイズ A5判/ページ数 634p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784314010122
  • NDC分類 141.2
  • Cコード C1011

出版社内容情報

人間意識の壮大な発達を、世界の神話に見る。
「個人の自我意識の発達は、人類の歩んできた意識発達の元型的諸段階を辿る」という雄大な仮説をもとに、その軌跡を世界の神話の中に探る。母子未分化のカオスの状態から、意識が広大な無意識の海に出現し、さまざまな危険と試練を経て無意識を統合する過程が、創造・英雄神話に見事に表現されている。ユングの高弟ノイマンの代表作で、訳を改訂、新規図版収録。


■週刊文春10/26

「序文として一言書いて欲しいという著者の希望に、私は喜んで応じることにした。
なぜならこの稀にみる労作は大いに私の意に叶ったからである。
なにしろこの研究は、私がもし生まれ変われるものなら、自分の研究の
<ばらばらになった身体>-「手をつけたままで投げ出しておいた」すべてー
を集め、整理し、まとまりをつけるべく取りかかっていたはずのまさにその仕事に
取り組んでいるのである。
本書の原稿を読んで、私は開拓者の仕事がいかに不利であるかを思い知らされた。」
                                    C.G.ユング
序文  C.G.ユング

内容説明

無意識の海から意識が誕生し様々な試練を経て自我を確立するまで、こころの意識発達を神話の中の具体的イメージの変遷でもって描きだす。

目次

第1部 神話に見られる意識発達の諸段階(創造神話;英雄神話;変容神話)
第2部 人格発達の心理的諸段階―心的エネルギー論と文化心理学のために(始源の一体性―中心志向と自我形成(神話的段階 ウロボロス、および太母)
体系の分離―中心志向と分化(神話的段階 世界両親の分離、および「竜との戦い」)
意識の平衡と危機
中心志向と年齢―年齢断階の意味)

著者等紹介

ノイマン,エーリッヒ[ノイマン,エーリッヒ][Neumann,Erich]
1905~1960。1905年ベルリンに生まれる。エルランゲン大学でPh.D.を取得後、さらにベルリン大学で医学を学ぶ。1934年ドイツを去り、チューリッヒのユングのもとで学んだのち、テル・アヴィヴに移り、分析心理学者として活躍。元イスラエル分析心理学会会長

林道義[ハヤシミチヨシ]
1937年長野県に生まれる。東京大学法学部卒業。同大学院経済学研究科修了。経済学博士。東京女子大学元教授。日本ユング研究会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fseigojp

27
いま青空文庫のイリアス(土井晩翠訳)に四苦八苦しているので勉強になった これと関連して 神々の沈黙-意識の誕生と文明の興亡 も読まねばならん 二分心という概念があるらしい 3000年前の古代には右脳に働く神の言葉があった! しかし、徐々に消えていった!2017/02/17

呼戯人

18
ユングの高弟エーリッヒ・ノイマンの主著。人間の意識の誕生が創世神話から語られ、自我意識の確立が英雄神話によって語られ、そして個性化の過程が始まり自己実現の努力が始まると変容神話が引用される。人間の自我意識と神話との深い内的対応がこれほどまでに鮮やかに語られた例は他にない。個体発生は系統発生を繰り返すという発達段階が見事に神話によって語られている。古代から中世近代を経て現代・未来へと伸びてゆく心の旅路は壮大な神話によってのみ語られるのである。2016/05/08

Gotoran

14
ユングの高弟の著者が、世界の神話、宗教・文学・美術に人類の意識発達の過程(元型的諸段階)を深層心理学的に言及・考察する。キーワード;ゼーレ、ガイスト、融即、元型、ウロボロス、大母、オイディプス、イシス‐オリシス他。興味深く読めたが、通読の域を出ず。訳者(日本でのユング研究の第1人者)の巻末の豊富な訳注と40頁に及ぶ解説が秀逸。本書への思い入れの深さと読者への配慮を感じる。深層心理学の基礎を創った文献の一つと云われている本書。より多くの世界神話関連知識を習得の上、再読したい。2012/11/10

roughfractus02

8
個人の意識が無意識を知りそれに沿おうとする過程を個性化と呼んだユングは、意識と無意識を区別して捉えた。一方彼の高弟である著者は、無意識の中に意識を置き、そこからの意識化過程として、ユングの集合的無意識にある元型の象徴表現である神話を扱う。本書は無意識からの意識の独立を念頭に、母に依存する幼児期の状態を近親婚の神話に、そこからの独立を母殺しの神話に、成長期の社会的自立を父殺しの神話に見出し、双子の神話を無意識から意識の独立への自己自身の葛藤と捉える。印欧語系の英雄物語は、特に意識化の顕著な過程と解釈される。2021/09/17

鏡裕之

4
あくまでもこの意識の発展についての説明は、「英雄神話」をベースとして生きる欧米人に当てはまる、限定的なものだということに注意。本人もそれは意識していて、これが全文化に当てはまるとは考えていないと序論で述べている。2014/08/27

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