内容説明
リスクを明らかにせぬまま突き進んだ異次元緩和。出口戦略はなく、今や日銀は打つ手を失いつつある。本当に大丈夫なのか?日・米・英・欧の中央銀行のデータをもとに丹念にやさしく比較解説。圧倒的な説得力をもって、日銀の政策リスクが浮かび上がる!
目次
第1章 はじめに―金融危機で変貌を余儀なくされた金融政策
第2章 米国の中央銀行(Fed)の金融政策
第3章 イングランド銀行(BOE)の金融政策
第4章 欧州中央銀行(ECB)の金融政策
第5章 日本の経済と財政の行方
第6章 おわりに―コロナ危機後の財政・金融政策運営
著者等紹介
河村小百合[カワムラサユリ]
株式会社日本総合研究所調査部主席研究員。1988年に京都大学法学部を卒業後、日本銀行を経て現職。財務省財政制度等審議会財政制度分科会臨時委員、厚生労働省社会保障審議会委員、内閣官房行政改革推進会議民間議員等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Sonic
1
すごく真っ当なことを主張しているように思いましたが、理解しきれず。何度か読むべし。2021/08/28
ahwai55555
0
NHK日曜討論における著者の主張に説得力を感じたので、本書を読んでみました。昨今の円安の中で日本(日銀)だけがかたくなに低金利政策を維持するのは何故か、本書の中には明確な答えがあり、いろいろな疑問が解ける素晴らしい本だと思います。金融緩和の出口戦略を慎重に検討・実行する他国の中央銀行とは違い、一切語ろうとしない日銀の不誠実さは許しがたいと感じます。2022/11/13