内容説明
単身赴任の間に、家族が家長である犬飼保に黙って犬を飼い始めた。保は名前とは違って大の動物嫌い。しかし、サモエド犬のサモンは、すでに家族の一員となってしまっていた。1年間の単身赴任をようやく終え、本社への栄転で、自宅に戻ってきた保は、サモンとなんとかコミュニケーションをとろうと努力を始める。が、なかなかなうまくいかない。一方、会社では業績が最下位の土手川店の立て直しを命じられていた。この店は会長の息子が店長をしており、商才の無さを誰も指摘できずにいた。早速、視察を開始する保はあまりの経営のひどさに愕然とする。果たして保は店の再建を出来るのか?そして、犬嫌いを克服し、見事家長の座を取り戻すことが出来るのか…。
著者等紹介
倉木佐斗志[クラキサトシ]
1985年生まれ。徳島県出身。アミューズメントメディア総合学院大阪校ノベルス学科に入学。『犬飼さんちの犬』でデビュー
永森裕二[ナガモリユウジ]
1968年生まれ。愛知県出身。AMGエンタテインメントにて邦画製作担当プロデューサーとして現在までに映画・テレビの原案・脚本を30作以上手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨリヨリ
32
上巻を読んで、下巻も一気に。縁。犬飼さん、サモンくんと行ってらっしゃい(^_^)/2014/05/09
にゃむこ@読メ13年生
13
上巻の、どちらかといえば犬飼氏を中心とした群像劇からは少し趣を変えて、下巻は犬飼氏がサモエド犬・サモンと触れ合おうとする悪戦苦闘を描く。何とかサモンをコントロールしようとする犬飼氏とあくまでマイペースのサモン。ドッグランやしつけ教室での犬飼氏の戸惑いには思わず『頑張れ』と背中を押したくなった。無理にコントロールしようとせず、肩肘の力を抜いて、犬と共生するのもいいんじゃないかな。2015/09/22
井戸端アンジェリか
12
犬好きな人に悪い人はいないって言うか犬が結ぶ素敵な縁って言うか、ほのぼのしてめでたしめでたしです。 実際のところ犬好きにだって極悪人はいるけどね~と思う私は大の犬好き犬馬鹿。2015/07/11
まめいち
8
あっとゆう間に読了。ほっこりとてもいいお話でした!自身が犬を飼っているので途中で犬と別れるような悲しいシーンのある本は避けているのですが、この本は大丈夫(*^^*)そんな悲しいシーンは全くありません。だから私のように涙もろい人にはオススメ。登場人物たちも個性的で不器用ながらに精一杯生きていて読みながら見守りたくなります。そして何よりサモエド『サモン』が可愛い。犬って喋れない分ちょっとした仕草をよく見ていますよね。伝わっているんですよね。犬とのコミュニケーション大切にしたいと思います。2013/06/04
りさ
3
うますぎるやろって思わない程度に、いろんな人が犬飼さんと繋がってて良かった。島の石鹸もあんなに活躍するとは。シンプルに、真摯に生きることって大事。この物語に出てくるほとんどの人が愛らしい人に変わっていった!!2012/10/18
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