感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
isao_key
6
頭山満ほど誤解されている人物もそう多くないだろう。しばしば右翼の巨頭、明治期のフィクサーなど表現されるが、どれも一面しか見ていない。またアジア主義者とも言われるが、本人にはその気はなかったと思う。男としての男気から革命家たちの助けになってやりたいという純真な気持ちとロマンをいつまでも持ち続けられた稀有な人物だと思う。頭山には著作が残されていない。本書は編者が、翁の元に日参すること一年半。自分自身とこれまでの体験や所感を口述した直話である。翁のスケールの大きな魅力を本書からたっぷりと汲み取ることができる。2013/10/01
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- 和書
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