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内容説明
1960年代以降の芸術的実践において写真がどのように存在してきたかを概観する初めての本である。現在、コンテンポラリー・アートとそれをめぐる議論の中心にある写真的イメージだが、その地位を獲得するまでに20世紀の大半を費やしてきた。写真を独自の芸術としてとらえようとする広範な探究はモダニズムの時代にもなされていたが、アーティストや美術館、ギャラリーが、表象のメディアとしての写真の社会的役割を考察するようになったのは20世紀も後半に入ってからのことである。本書は、近年の美術史における写真の位置づけの現時点でのもっとも包括的な概観を提示するものである。
目次
概説―デヴィッド・カンパニー
作品(記憶とアーカイヴ;客観的な“もの”;痕跡の痕跡;都市と日常;スタジオ・イメージ;複製の芸術;“ジャスト”・ルッキング;自然の文化)