内容説明
すべての生きものは、うまれて、そだつ。植物も、動物も、そして人間も。でも、どうやって?心配しなくても、だいじょうぶ。わたしたちはみんな、「どうやって?」を教えてくれる「設計書」をもっているから!DNAと遺伝について、楽しく伝える科学絵本です。
著者等紹介
デイビス,ニコラ[デイビス,ニコラ] [Davies,Nicola]
ケンブリッジ大学で動物学を専攻。英国放送協会(BBC)で自然科学番組の制作にたずさわり、児童書も数多く発表している
サットン,エミリー[サットン,エミリー] [Sutton,Emily]
イギリスの画家。子どもの本の挿画や、テキスタイルデザインなどで活躍中
越智典子[オチノリコ]
1959年、東京生まれ。東京大学理学部生物学科卒業。在学中にエジンバラ大学動物学科に留学。出版社勤務を経て、作家となる
斎藤成也[サイトウナルヤ]
1957年、福井県生まれ。東京大学理学部生物学科卒業。国立遺伝学研究所教授。東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻教授。人間の進化を、DNAのゲノム情報の解析を中心に研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
75
デイビス&サットンの科学絵本シリーズ。地球上のすべての生き物の設計書は、同じDNAの暗号で書かれている。DNAを見れば地球に始めて生き物が生まれた頃の遠い祖先からみんな繋がっているのがわかる。あなたの鼻の形についての遺伝子は4つ。髪の毛の色については100以上、目の色については少なくとも16種類など、2万を超える遺伝子がある。ひとつの細胞のDNAをつなぐと2m近くにもなる。すべての生き物が生まれて育つ。どこまで大きく育つかも様々だ。人間も生物もみんな、遺伝子と環境で大きくなって変化する。原題は、GROW.2021/06/25
ヒラP@ehon.gohon
32
自分たちの命の連鎖と、遺伝の仕組みについて書かれた絵本です。 しかし、地球上のあらゆる生命体生命体について、生まれてからどの様に育つかという、壮大な俯瞰から話を始めているので、改めて自分が存在していることの、命の大切さを痛感させられます。 一生の短いもの、恐ろしく長いもの、いろいろな生き物に、囲まれながら、自分も背負っている過去からの継承を大切にしたいと思います。2021/07/10
南
25
植物も動物もDNAがあって、設計書と環境によって大きくなる。10日間で花まで咲いちゃうものもあれば、鉛筆の太さに成長するまで40年もかかる木もある。人間もはじめは一つの細胞だったものが分裂して、生まれるときは260億に。大人になると30兆を越える。いやぁ、私もお腹ん中で赤ちゃんを育てているんだと思うと、スゴいねぇ、と。2021/07/21
ほんわか・かめ
22
わかりやすい遺伝子学。人間も最初は一つの細胞だった。植物も人間も似た遺伝子を持っている。連綿と受け継がれてきたDNAで私たちの姿形が決められていると思いがちだが、一卵性双生児でも自然とその姿に違いが現れてくるのは、暮らしていくうちに何に出会い何を考えたかによる。出会いが自分自身を形作っていくんだね。規則性のある科学の世界から始まり、柔軟で無限の可能性がある未来へ目を向けさせて結ぶ。こういう繋げ方、イイね!〈2021/ゴブリン書房〉2021/10/17
ツキノ
22
2021年4月発行。これまでに『ちいさな ちいさな』で微生物を、『いろいろ いっぱい』(評価済)で地球上の生き物を描いてきたコンビによる科学絵本シリーズ。今回はDNAと遺伝について。緻密で柔らかいタッチの絵がいい。鼻のかたちについての遺伝子は4つ、というのに驚いた。もっとありそうだけれど(髪の毛の色は100を超える、目の色は少なくとも16、とのこと)。(E173)2021/06/29
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