ちくま文庫<br> 一銭五厘たちの横丁

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ちくま文庫
一銭五厘たちの横丁

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480440396
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0136

出版社内容情報

桑原甲子雄が撮影した留守家族たち、出征してその写真を受け取った横丁の兵士たちの戦中・戦後を記録した傑作ルポ。解説 鶴見俊輔/児玉也一

内容説明

戦後30年を前にした東京・台東区の下町で、著者は、戦時中に桑原甲子雄により撮られた「氏名不詳」の人びとを探して、ひたすら露地を歩き、家の戸をたたいた。そうして探し当てた彼らが語ったのは、戦場と横丁、それぞれに降りかかった「戦争」だった。写真の留守家族たち、一銭五厘のハガキで出征した横丁の兵士たちの戦中・戦後を記録したルポルタージュの名著。

著者等紹介

児玉隆也[コダマタカヤ]
1937‐75年。ルポライター。兵庫県生まれ。60年、早稲田大学卒業後に光文社入社。『女性自身』編集部を経て72年よりフリーに。『文藝春秋』1974年11月号に発表した「淋しき越山会の女王」は田中角栄首相退陣の契機となり、文藝春秋読者賞を受賞。また本書『一銭五厘たちの横丁』は死後、日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した

桑原甲子雄[クワバラキネオ]
1913‐2007年。写真家。東京市下谷区車坂(現・台東区東上野)生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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kinkin

85
一銭5厘とは太平洋戦争終戦前の郵便葉書料金のことで、これを徴兵・召集される兵士の命にたとえたもの 。東京の下町。一銭5厘で徴収され残された家族を撮ったのが桑原甲子雄という写真家。著者はこの写真で当時の家族の今、出兵した兵隊の消息をインタビューを交えて解説して言える。この本は昭和48年頃に書かれた本、当時はまだ戦後30年くらい、当時の様子や思い出を語ることができる人が沢山いた。露路で遊んだ幼馴染がみんな戦死している話や、写真の多くは名前不詳も多い。屈託のない笑顔の少年、不安げな家族たちの写真が載っている、2025/06/17

100

46
戦場に送られた銃後の家族写真のその後を追い、戦中戦後の下町路地の空気を記録したルポ。帰ってきた人、戻らぬ人、失った辛さ、生き抜く人間の強さいずれの明暗もさらりと描く、優しい距離感。作者の反骨心の原点なのか、産物か。2025/07/20

ねぼちゃん

2
死を感じたときを"頭から爪先まで美しく透明な水が流れた"と表現するの凄い。こんな表現初めて。2025/07/20

rincororin09

1
特にこの季節だからというわけではないが、戦争関係本を読んだ。戦場の話はほぼ出てこないけど、下町にも人々の闘いはあった。江戸弁で飄々と語られているが壮絶な話ばかり…。 「…いわれなくても知っていることばを、国家が口にする〈アレ〉が、またやって来るのかなぁ…」という言葉に本当にギクリとした。75年に刊行された本ですよね。今もう国家は再び〈アレ〉を口にしてるんじゃないか…。2025/08/07

Teppei Sakano

1
訪ね歩く人も、それぞれの暮らしを生きる人も、どちらもとにかくタフで時代をサバイブした声を持っている。夫や息子、家族を徴兵で取られるなんてそんな理不尽を乗り越えて生きていくことの壮絶さは経験のない自分の世代には計り知れないことだ。そして昔はよかったとは思わないけど、今の都市の暮らしは分断された細切れの世界だな。氏名不詳の人々を訪ね歩くなんて現在の都市生活には完全に不可能だろう。見えない「社会」とはつながっているかもしれないが、暮らす街や共同体の姿はぼんやりとして誰もが氏名不詳のまま生きているよな。2025/06/29

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