「戦時」から「成長」へ―1950年代におけるフランコ体制の政治的変容

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  • サイズ A5判/ページ数 312p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784901988247
  • NDC分類 312.36
  • Cコード C3031

内容説明

1939~75年まで続いたフランコ体制は、長期独裁体制として、スペイン内戦終結から70年代後半の「スペイン・モデル」と称された平和的・漸進的「移行」に至るまで、多くの変転を遂げてきた。そのなかでも1950年代は、「戦時体制」から「成長指向型独裁体制」へと変容し、60年代以降の高成長につながる重要なエポックとして位置づけられる。この間の政治的変容は実に複雑なプロセスを経、さまざまな思潮をもつ多様な政治アクター間の対抗関係のなかで生じた。膨大な一次史料・二次史料の渉猟の上に、研究蓄積の薄いこの50年代のフランコ体制に新たな光をあて、詳細に解明した労作!!

目次

序章 課題と分析枠組
第1章 「戦時」統治の限界
第2章 カトリック界との「対立的共生関係」
第3章 「国民革命」の理念と現実
第4章 「常態」と「刷新」との間で
終章 「安定化」の中の「変容」

著者等紹介

武藤祥[ムトウショウ]
1978年福島県生まれ。2000年立教大学法学部卒業。2002年東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。2008年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学、立教大学法学部助教。2010年東海大学政治経済学部専任講師。現在、東海大学政治経済学部准教授、博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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