出版社内容情報
昭和十九年、日本から出港した大艦隊は、レイテ大海戦を境として、永久に姿を消した。生きることを望みながら、死んでいった者たちへ。祈りをこめて描く渾身の戦記漫画。筆者が自ら責任編集にあたった『少年戦記』の掲載作を中心に、戦記や取材をもとに描いた力作を集成。歴史の流れに沿って漫画で読む、太平洋戦史。全三巻。〈解説〉大木 毅〈収録作品〉マリアナの竜/決戦レイテ湾 第一部~完結篇//硫黄島の白い旗 ほか一篇
【目次】
内容説明
昭和十九年、日本から旅立った大艦隊は、レイテ大海戦を境に永久に姿を消した。生きることを望みながら、死んでいった者たちへ、祈りをこめて描く渾身の戦記漫画。筆者が自ら責任編集にあたった『少年戦記』の掲載作を中心に、戦記や取材をもとに描いた力作を集成。歴史の流れに沿って漫画で読む、太平洋戦史。全三巻。
著者等紹介
水木しげる[ミズキシゲル]
本名、武良茂。1922年(大正11)生まれ。鳥取県境港市で育っ。太平洋戦争中に召集され、ラバウルで左腕を失う。復員後、さまざまな職業を経て、57年『ロケットマン』で漫画家デビュー。65年『テレビくん』により第6回講談社児童まんが賞、89年『昭和史』により第13回講談社漫画賞受賞。91年、紫綬褒章、2003年、旭日小綬章受章。07年『のんのんばあとオレ』により、第34回アングレーム国際漫画祭最優秀コミック賞を受賞。10年、文化功労者。15年11月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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馨
49
レイテ沖海戦がメインで、硫黄島の戦いが始まり途中まで。関大尉の特攻のシーンはちょっとだけ掲載。葛藤するシーンがちょっと違っていたけれどこの本ではそこは問題にしていないのかな。レイテ沖海戦での艦長たち1人1人は、とても統率力があり有能な人が多かった。自分の下す命令によって、若者が次々と戦死していくことに憂うシーンもあり。レイテ沖海戦は、あれだけの連合艦隊の犠牲を伴ったけれど、当時の日本の実力では最善策だったと思うしかない。2025/08/17
のぶのぶ
27
映画「雪風」、雪風関連雑誌「歴史街道」を読んでいたので、レイテ湾攻撃など、つながってくる。この海戦の中、特攻が初めて行われる。戦闘機、護衛機もなく艦隊が突き進む。戦闘機も台数が少ない。虎の子の戦闘機を使うしかない。索敵機も片道切符任務。栗田艦長もどういうつもりで反転したのか不明。一説には、突入し艦砲射撃を行なっていたら、、。少ない数の中で目一杯戦っていたことが伝わってくる。硫黄島も戦力にならない兵隊が送られていたと知り、悲しい限り。あとがきに、水木しげるさん、雪風に乗って戦地から戻って来ていることを知る。2025/08/19