内容説明
鬼才、川村毅が演劇界を気ままに歩き、ライヴ感覚で語る。どこへ行くのか、21世紀の日本演劇。
目次
1 やさしい現代演劇(旅のしたく;旅の日程表;にっぽんの旅 ほか)
2 やさしい作家論(百年目の告白―アントナン・アルトー;ふたつのノイズ―シェイクスピア/ベケット;歪んだ幻肢痛―ハイナー・ミュラー ほか)
3 やさしい劇エッセイ(地獄との関わりの記録―宮内勝写真展「劇写’69~’99」をみて;二十一世紀の仮想戦争―八〇年代から;フェスティヴァル報告書 ほか)
著者等紹介
川村毅[カワムラタケシ]
劇作家・演出家。1959年、東京生まれ、横浜育ち。ティーファクトリー主宰。京都造形芸術大学教授。明治大学政経学部、在学中に劇団第三エロチカを旗上げし小劇場ブームの一翼を担う。’02には自作戯曲プロデュースカンパニーTfactoryを設立。26歳の時に「新宿八犬伝 第一巻―犬の誕生―」で、第30回岸田國士戯曲賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やまねっと
14
第三エロチカの川村毅が発表した論考をまとめたもの。巻末に出典があるからそこから見るのも一考。すでに知ってることも多い第一章だったが、勉強になった。著者はようは寺山修司が好きだったんだと読み取ることはできた。好きなあまり批判的になったりして面白かった。最後の劇団と自身のプロデュースチームを立ち上げた経緯を書いたものも面白かった。表現者たるやマンネリを嫌うのはよく理解できる。 海外公演の記述も興味深かった。 京都にいる間に一度は会っておきたかった人でもあった。もっと早くこの本を読んでおけば良かったと後悔した。2024/04/19
あらき ひでとも
0
まえも読んだけど「豚小屋」@座・高円寺1 観たから読みたくて読んだ2011/06/03
leo
0
フォントがかわいい! 前半は早稲田大学での講義の口述をテキスト化したもの。寺山修司、鈴木忠志、唐十郎についてと、ニューヨークとベルリンの演劇について。あとは演劇人に関する作家論と、演劇エッセイ。 演劇は、つらい現実を考えることの快楽。 川村さんは、アンビバレンツな人だ。