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追悼の政治―忘れえぬ人々/総動員/平和

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  • サイズ B6判/ページ数 200p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784901477147
  • NDC分類 944
  • Cコード C0010

内容説明

本書は、ユンガーの政治的エッセイの中でもとりわけ論争の的となっている四篇「忘れえぬ人々 まえがき/あとがき」(一九二八年)、「総動員」(一九三〇年)、「平和」(一九四五年)を「追悼の政治」というテーマの下に独自に編集した、オリジナルのエッセイ集である。

目次

忘れえぬ人々 まえがき
忘れえぬ人々 あとがき
総動員
平和―ヨーロッパの青年への言葉、世界の青年への言葉

著者等紹介

ユンガー,エルンスト[ユンガー,エルンスト][J¨unger,Ernst]
1895年ハイデルベルクに生まれる。1914年第一次世界大戦に出征し、主に西部戦線の塹壕で戦う。1918年軍功によりプール・ル・メリットを受賞する。1920年戦争日記『鋼鉄の嵐の中で』を出版して以降、日記、エッセイ、小説、往復書簡集などの分野で数多くの著作を執筆する。1982年ゲーテ賞を授与される。1998年死去

川合全弘[カワイマサヒロ]
1953年生まれる。1976年京都大学法学部卒業。1981年京都大学大学院法学研究科政治学博士課程単位取得退学。京都産業大学法学部講師、同助教授を経て、京都産業大学法学部教授(ドイツ政治思想史専攻)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hepatica nobilis

12
戦死者の追悼文集のまえがきとあとがきである『忘れえぬ人々』と『総動員』、ヒトラー暗殺未遂事件の支えになったという、欧州統一を提唱した『平和』の3篇収録。言い回しが硬く重く、文体も澱んでいるようで真意はつかみづらい。まかり間違えば鼻につく戦争賛美や国体論も独特の文体と、(訳者の言うような)秘儀性で全く独自の思想に仕立てている。これは惹かれるものがあった。単純な二分法でレッテル張りをしてしまうのはもったいない。訳者による後書きも力のこもったもので読み応えあり。2015/02/03

叛逆のくりぃむ

6
 目をひくのは、『平和』と題する文章である。これはエルヴィン・ロンメルやハンス・シュパイデルといつた反ヒトラー派に讀まれた文章であるが、三島由紀夫の「絶望を語ることは容易い。だが希望を語ることは危険である』といふ言葉を髣髴とさせる。『平和』といふ言葉もすらもある種のアイロニーとしてしか響いてこない。2014/03/31

Caivs Marivs

2
数年かかって、やっとこれを読み終えた。以前に読んだ彼の著作は、1930年邦訳の『鋼鉄のあらし』日本語版だけなので、まだまだユンガーを知ったとはいえない。でも、なぜ私は彼に惹かれるのだろうか?少なくとも、『鋼鉄のあらし』は、虚無から出た希望を見るためだったし、日本帝国が到達し得なかった境地を見てみたかったからだった。この著作はなんだろうか。靖国問題に引っ張ってくることはできるだろうか?いや、それはまた、外部からの影響でしか改革を成し遂げられない日本人の根本と同じだ。慎むべきだろう。2013/05/15

ダリ

0
ネットでエルンスト・ユンガーに興味を持って読んだ1冊目の本でした。 当時の時代背景を一般教養レベルでしか持っていませんでしたが、当時の軍人視点から見た終戦直後の不満、戦時においてのこうだったら・・・という考えは状況を鑑みればスッと納得の行くものでした。 翻訳で正確に伝えようとした訳者の努力には驚くほかありません。

ag178

0
政治論文?『総動員』が?これは文学だろう。2011/07/10

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