本の中の信州白樺教師

本の中の信州白樺教師

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  • サイズ A5判/ページ数 67p
  • 商品コード 9784900918108
  • Cコード C0395

出版社内容情報

大正期という閉塞した時代状況の下、理想とする絶対的美であり善を追求する中で、子どもたちを愛し、子どもたちからも愛された白樺教師たち。そこにみる理想の教育とは。信州教育に足跡を残した白樺教師の人間群像の魅力をさまざまな小説に読み解く。

プロローグ 本の中の教師たち
●白樺教員の理想
信州の白樺教員/熱中する教師たち/理想の学校/黒い帽子に赤い靴/自主編成の修身教育/時間割は子供の自主編成
●白樺教員への批判
戸倉事件/子供の本能/子供らしさ・長与善郎の批判/不同意の教員グループ/生活者の批判・斎藤茂/複眼と讃歌と
●白樺教員が生んだ雑誌
赤羽王郎の免職から生まれた『地上』/もう一つの衛星誌『創作』/「或る二人の女」
●作者のめがね
臼井吉見の中谷勲像/白樺の理性派・坂井陸海のイメージ/『安曇野』の小林多津衛/『安曇野』の市川慶蔵/ケリー旋風と信濃教育会
エピローグ 親の仕事は応援団

夏目漱石の『坊ちゃん』をあげるまでもなく、小説の中にはたくさんの教師たちが登場する。『破戒』の丑松は重い問題をかかえて真面目すぎるほどに悩んだ教師である。……長野県にも大正期、個性豊かな教員が登場する。
……現実の教育史の上から評価する力はないが、小説の中に魅力と問題を放つ人間群像を追ってみたいと思っている。(プロローグより)

教育は学校だけの問題ではありません。母親文庫のテキストに採用されるなど、親たちからの関心も高い本です。

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