内容説明
一説に、レースでよく走った母馬の仔は走らないといわれる。オークス馬の仔がダービーに勝った例は、過去一組しかない。またベガもアドマイヤベガも左前脚がやや曲がっており、その競走生活は決して順調なものではなかった。しかしそうした前例や障害をはねのけ、アドマイヤベガは走った!その勝利の陰には、調教師、厩務員、ジョッキーら関係者の血のにじむような努力、そして親仔二代を見守る温かい目があった。彼らと多くのファンに支えられ、アドマイヤベガはこれからも走りつづける。新鋭が緻密な取材を元に書き下ろす300年の血のロマン、感動のノンフィクション。
目次
第1章 ベガの1―夜空の星に願いを込めて(夢の始まり;内向の馬 ほか)
第2章 ベガの2―僕らの願いが叶うとき(坂路;頭のいい馬 ほか)
第3章 ベガの3―苦しみを分ち合う日々(激戦の反動;深ヅメ ほか)
第4章 アドマイヤベガの1―夢の続きを見るために(嫁入り;世話のやける馬 ほか)
第5章 アドマイヤベガの2―栄冠は最も優れた駿馬の頭上に(入厩;痛恨のデビュー戦 ほか)
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