内容説明
厳しく「自己」を見つめ、探求し続けた禅思想の創造者道元。その言葉の数々は八百年の時を越えて今も人々を惹きつけ、生きる勇気と救いを与えてくれる。仏教の本質を平易に語ることでは当代随一といわれる禅者松原泰道師が、道元の奥深い教えをひもとく。
目次
第1章 教義への疑念
第2章 正師如浄に出会う
第3章 如浄の教えと道元の新しい悟境
第4章 最高の哲学書『正法眼蔵』
第5章 坐禅の宗教
第6章 禅と食生活―「典座教訓」を読む
第7章 日常を律する「威儀即仏法」
第8章 山川草木の説法を聞くこころ
第9章 道元と「法華経」
第10章 過去七仏の教え
第11章 道元の死生観
第12章 仏道をならうとは自己をならうなり