出版社内容情報
本書は、福島第一原子力発電所事故後の原子力を取り巻く環境変化を踏まえ、将来を見据えた原子力利用の方向性を提示している。その上で、原子力利用の中核を担う、軽水炉と高速炉(FBR)、その核燃料サイクルについて、開発経緯、仕組み、世界各国の開発状況について詳しく解説している。
【目次】
目次
第1部 脱炭素と原子力(人類の歴史とエネルギー;エネルギー利用と環境保全;わが国の経済成長とエネルギー;究極の原子力エネルギーシステム)
第2部 原子力発電と核燃料サイクル(実用化された熱中性子炉;軽水炉の核燃料サイクル;各国の熱中性子炉とその核燃料サイクルの開発状況と将来展望;高速炉とその核燃料サイクル(高速炉サイクル)
高速炉サイクルの開発経緯と現状、将来展望)
著者等紹介
佐藤浩司[サトウコウジ]
1952年広島県生まれ。1977年動力炉・核燃料開発事業団(現、日本原子力研究開発機構)入社。高速炉の安全研究に従事、その後、高速炉サイクル開発プロジェクトに従事、主として核燃料サイクル研究・調査、再処理施設の設計研究、国際協力を担当。現在、NPO法人ニュークリア・サロン理事
小竹庄司[コタケショウジ]
1956年三重県生まれ。1981年大阪大学大学院工学研究科原子力工学専攻修了。1981年(株)三菱総合研究所入社、その後、(財)原子力工学試験センター原子力安全解析所、西ドイツ・カールスルーエ原子力研究所、(財)電力中央研究所FBRプロジェクトチーム、日本原子力発電(株)高速炉開発部、核燃料サイクル研究開発機構(現、日本原子力研究開発機構)FBRサイクル開発推進部において、高速炉の安全設計・評価、高速炉開発プロジェクトに従事。現在、日本原子力研究開発機構高速炉サイクルプロジェクト推進室アドバイザー、日本原子力発電(株)開発計画室嘱託(高速炉開発担当)、NPO法人ニュークリア・サロン副代表理事
難波隆司[ナンバタカシ]
1952年鳥取県生まれ。1988年東京電力(株)入社。その後、原電/日本原子力研究開発機構で、高速炉サイクル開発プロジェクトに従事、主として核燃料サイクル研究・調査・企画を担当。現在、NPO法人ニュークリア・サロンの事務局長、工学博士
佐賀山豊[サガヤマユタカ]
1951年群馬県生まれ。1974年三菱原子力工業(株)入社、高速原型炉もんじゅの開発に従事後、(財)電力中央研究所に出向。1989年東京電力(株)に入社、その後、核燃料サイクル研究開発機構(現、日本原子力研究開発機構)に出向し、次世代原子力システム研究開発部門長、日本原子力発電(株)理事、第4世代原子力システム国際フォーラム(GIF)副議長(2003~2009年)・同議長(2010~2012年)を歴任。フランスより国家功労勲章シュバリエ、ロシア(ロスアトム)より原子力分野の功労勲章を受章。現在、GIF名誉議長、NPO法人ニュークリア・サロン代表理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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