内容説明
ソ連崩壊後、スケートリンクは続々閉鎖され、旧ソ連が誇った氷上のエリート選手たちは失意を胸に母国を離れた。現アイスダンス金メダリスト達を育て、米国で活躍中の著者が語る勝利への苦難の日々とロシアスポーツ界の内幕。
目次
序章 8月のクーデター
第1章 希望への道
第2章 メダルへの道
第3章 旧ソ連圧勝の秘密
終章 ロシアの苦難と希望
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Arte
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17年前に書かれたのに問題点が今も変わっていないのが凄いと言うか、何と言うか。「スケート界でピセーエフのことを快く思っている人は1人もいない。専門家はみんな彼のことを毛嫌いしている」。ソ連崩壊でリンク使用料や試合の交通費を突然払わなければならなくなったり、コーチの海外流出のため、スケートの伝統は崩壊するだろう、今は過去の遺産を食い潰しながら生きているがいつかは尽きる、という予言も成就してしまったし。ズーリンは「憎めない奴」で、ウソワはとっても性格の良い人で、最近話題のゴルシコフも基本いい人なんだとか。2010/07/26
まほ
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ピセエフってこんな昔から露スケ連会長なの?!(-_-#)2011/07/18
あまた
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フィギュアを知りたいと思って読むとシステムも技術も古臭いけど、あの時代のスケート界を描いたものという見方で読むと圧巻。アイスダンスに全てを捧げて来た、強い意志を持ったコーチの、揺るぎない自信と信念に裏打ちされたドキュメンタリーだ。彼女の弁が全て正しいわけじゃないし、他の見方もあるだろう、けど、これは紛れもない真実であり、一つの軌跡,痕跡だと思った。2018/06/06