内容説明
子の独立、夫の発病、義父の看護、実父の死、…。人の多くが出会うものだとしても、時間の酷薄な移り行きは「私」に、そのような形をして、そこに、あった、物語としてではなく―。鋭く研ぎ澄まされた感性が時代の中の「私」を尖鋭に捉えた第四歌集、507首。
目次
宙に吊らる
遊底
いかに透きくる
春の洞
ヒメジオン
ヌーヴェル・ヴァーグ
発光しゐる
一秋
曲想
カーブミラー〔ほか〕
著者等紹介
古谷智子[フルヤトモコ]
1944年(昭和19)12月18日生まれ。青山学院大学卒業。75年、「中部短歌会」入会。春日井建、稲葉京子に師事
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