百禁書―聖書からロリータ、ライ麦畑でつかまえてまで

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  • サイズ B6判/ページ数 500p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784899980483
  • NDC分類 023.8
  • Cコード C0097

内容説明

憲法第21条(表現の自由)万歳。この本は、検閲を受け禁書となった世界文学100作品のあらすじと経緯を述べたものである。

目次

政治的理由によって弾圧された作品(アレオパジティカ/ジョン・ミルトン;アンクル・トムの小屋/ハリエット・ビーチャー・ストウ ほか)
宗教的理由によって弾圧された作品(赤と黒/スタンダール(マリー・アンリ・ベール)
悪魔の詩/サルマン・ラシュディ ほか)
性的理由によって弾圧された作品(青い眼がほしい/トニ・モリスン;アメリカの悲劇/セオドア・ドライサー ほか)
社会的理由によって弾圧された作品(アニー・オン・マイ・マインド/ナンシー・ガーデン;アリスに聞きに行け/不祥 ほか)

著者等紹介

キャロライズ,ニコラス・J.[キャロライズ,ニコラスJ.][Karolides,Nicholas J.]
ウィスコンシン大学リバーフォールズ校文学部教授、副学部長

ボールド,マーガレット[ボールド,マーガレット][Bald,Margaret]
ジャーナリスト、評論家。全米著述業組合(National Writers Union)設立メンバー。ニューヨークの“World Press Review”誌上級編集委員

ソーヴァ,ドーン・B.[ソーヴァ,ドーンB.][Sova,Dawn B.]
モンクレア州立大学文学部準教授。文学博士。“Agatha Christie A to Z”(未邦訳)にて1996年度エドガー・アラン・ポー賞受賞

ワチェスバーガー,ケン[ワチェスバーガー,ケン][Wachsberger,Ken]
ジャーナリスト、編集者、作家。全米著述業組合(National Writers Union)会員。“Library Hi Tech News”誌の編集長や、出版社(Pierian Press社)を経営するかたわら、東ミシガン大学で教鞭もとっている

藤井留美[フジイルミ]
翻訳家。上智大学外国語学部卒
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

49
数々の検閲、禁書の中で「わずかに」現存した100冊を紹介した本。宗教上、教育上、社会的事情などで禁じられ、著者すらも処刑されたり、命の危険にさらされる事実に本が持つ人への影響力の大きさを物語ります。禁書の中には有名古典もあるので驚きます。『ドラえもん』でのしずかちゃんのお風呂シーンが児童ポルノ扱いされ、秘密保護法に日本ペンクラブの方々が反対している現在の日本。今は読めてもボローニャや村上春樹、社会風刺をした作品も現状が変われば、いつか禁書扱いされる日が来るのかもしれないと思うとぞっとします。2014/03/27

HANA

37
古代から現代まで検閲禍にあった禁書百冊を紹介した一冊。「政治的理由」「宗教的理由」「性的理由」「社会的理由」の四種類に分けて紹介されているが、やはり量的に目立つのは政治と宗教、残りの二つも大部分それに絡んでいる。ソ連やイスラム圏も目立つが、アメリカが結構あるのが意外だった。禁書というより特定の立場の人の抗議活動が多い印象だけど。もしかして『我が闘争』も『資本論』も『ロリータ』も、全て文庫で読める我が国ってもしかして物凄い国なんじゃないだろうか。かつて『ちびくろサンボ』発禁という悪例はあるにしても…。2013/07/12

白黒豆黄昏ぞんび

12
いい本ばっかなのにねえ。2014/04/06

SKH

6
古典探訪。政治、宗教、性、社会的に問題があるとされた「発禁本100冊」。ほぼアメリカでの事例であるが、「検閲の経緯」の詳述は、当時の世相、社会通念を映し、興味深い。といっても、時の流れによる陳腐化、文化、宗教観の違いにより、今読んでも愉しめるのは、20冊程度。「クージョ」は柳下毅一郎訳なら再読したい。表紙はともかく、2頁めくって、笑った。「まんカス」か。2014/01/23

hyoshiok

5
どれもこれも素晴らしい(といっても読んだことがないものがほとんどだけど)ものが様々な理由で禁書になっている。タイトル、著者、初版年および発行地、形式、概要と検閲の理由という形式でそれそれ数ページで紹介されている。概要を読むだけでも読書リストを読んでいるような気分になれる。優れた紹介になっている。検閲の経緯というのが興味をそそる。「禁書」を読みたくなる。図書館本。2018/03/20

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