内容説明
復興における制度の整備や被災者への保障/補償が進むなかで、被災者たちが確かに失くしたはずのものが見過ごされてしまう。震災が奪ったものは大切な人や家財だけではなく、他者との関係やこれからも続くと期待していた生活、言葉にならないあいまいなものたちも然りである。「時間」をひとつのキーワードとして被災者たちが経験した困難とその奮闘とを多面的に記録し、震災から社会学は何を伝えるかを探る。
目次
第1章 災害をめぐる「時間」
第2章 災害史から見える東日本大震災
第3章 “住まい”と“暮らし”のコミュニティ再編をめぐって
第4章 原発事故避難をめぐる“復興”と“再生”の時間
第5章 原子力損害賠償紛争解決にみる避難者の「被害」―飯舘村民の集団申立を参考に
第6章 新潟県における福島第一原発事故避難者の現状と課題
第7章 故郷喪失から故郷剥奪の被害論へ
第8章 誰にも反対できない課題―保守/革新を超えて
著者等紹介
関礼子[セキレイコ]
北海道生まれ。立教大学社会学部教授。博士(社会学)。専門は環境社会学、地域環境論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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