内容説明
対馬の古老・内山仁蔵氏、民俗学者である恩師・宮本常一氏、アイヌの盟友・萱野茂氏ら、忘れ得ぬ人々に与えられた数々の示唆が、著者をただひとりの旅から記録の旅へと導く。戦後、高度経済成長期を境に急速に失われはじめた日本列島の風土と、自然に寄り添うようにして暮らす庶民の生活を見つめ、その姿を半世紀近く映像で記録しつづけてきた姫田忠義が、その活動の原点をふり返る。
目次
第1章 教えられる旅
第2章 したくなかった旅
第3章 少年期の最大の旅
第4章 自分で考え、自分の力でする旅
第5章 迷いつづける旅
第6章 新しい生き方を求める旅
第7章 ひとり旅
第8章 歩き、見、聞く旅
第9章 すばらしい人に出会った旅
第10章 おわらない旅
著者等紹介
姫田忠義[ヒメダタダヨシ]
映画監督(ドキュメンタリー)。映像人類学/日本民俗学。1928年9月10日神戸生まれ。旧制神戸高商卒。1954年上京し、新劇活動、テレビのシナリオライターのかたわら民俗学者宮本常一氏に師事。1976年、基層文化を映像で記録・研究する民族文化映像研究所(民映研)設立。同研究所所長。民映研の製作した映画作品は119本。ビデオ作品は150本を超える。2012年、同研究所名誉所長に就任。徹底したフィールドワークを基礎とするその活動は、日本記録映画史においてもユニークな立場を築き、海外の研究者からは「映像人類学」と捉えられている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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