音の雲―ずっと音の響きにこだわってきた

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140054437
  • NDC分類 762.1
  • Cコード C0095

内容説明

だれも聴いたことのない音を創りたい。音の反響に魅入られ、世界に先駆けて、モーグシンセサイザーによる作曲、立体音による野外コンサート「トミタ・サウンドクラウド」を生みだした著者による自叙伝。

目次

1 北京近郊の「回音壁」
2 ぼくの中での新しい世紀
3 作曲家としてのスタート
4 テレビテーマ曲の時代―「きょうの料理」のテーマ曲から大河ドラマまで
5 モーグシンセサイザーに賭ける
6 『Snowflakes are Dancing』
7 サウンドクラウドの誕生
8 広がるトミタ・サウンドクラウド
9 オーケストラへの回帰
エピローグ 再び北京の「回音壁」への夢

著者等紹介

冨田勲[トミタイサオ]
1932年、東京に生まれる。まもなく中国へ渡り幼少時代は青島や北京で過ごす。1939年、愛知県岡崎市の本宿小学校へ入学。その後、岡崎中学へ進み高校1年まで過ごす。1951年、慶応義塾大学文学部へ入学。1955年、慶応義塾大学卒業。1972年、アメリカよりシンセサイザーを輸入し、新手法の作曲編曲と演奏に着手。1974年、『Snowflakes are Dancing:The Newest Sound Debussy』米ビルボードクラシカル・チャート第一位。グラミー賞の四部門にノミネート。1975年、米ビルボード誌よりベストクラシカルアーチスト賞を受賞。1976年、『The Planets』米ビルボードクラシカル・チャート第一位。1979年、『The Bermuda Triangle』ベストスタジオシンセシスト賞。1980年、英国BPI Cretified Sales Award受賞。2001年、「放送文化賞」を受賞。2003年、松竹映画「たそがれ清兵衛」の音楽で2003年度日本アカデミー賞・最優秀音楽賞を受賞。同年勲4等旭日小褒賞を授与される
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hashi

2
著者に対してはシンセサイザーで音楽を作り出す先駆者というイメージしかなかった。本を読み、独自の音、音響表現をプロデュースする能力も高い方でで、様々な困難を乗り越えてまとめ上げることの大切さを学んだ。また、冒頭部分のNHKでの仕事では、黒柳徹子のトッとチャンネルと同様、慌ただしい現場での苦労があると感じた。音楽は音符1つ1つの積み重ねで成り立っているが、それをテープ1つ1つを切り貼りして作るアナログ的な時代からプログラミングして作り上げる時代を生きた著者の経験の幅広さを感じた。2020/08/15

美東

1
中国の回音壁といえば張婉婷監督の映画「宗家の三姉妹」(1997)の冒頭シーンが印象的。その宗家の三姉妹が訪れて30年くらい後のことだろうか?音楽家・冨田勲の原点もここにあった。

Auristela

1
富田勲のサウンドデザイナーとしての仕事にはあまり関心がないけど、銀河少年隊で聴ける電子音のワクワク感とかキラキラしたところとか、こういった作曲こそまさに音の雲だ。でも手塚治虫との話で銀河少年隊が出てこなかったのは残念だったなー、ジャングル大帝の始まりは大好きだけど。https://m.youtube.com/watch?v=B3sFqXGKddE2017/08/27

Mago6

0
サウンドクラウド、惑星、火の鳥、展覧会の絵と言えばトミタさん。その自伝。音楽より「音の響き」にこだわり続けた結果が上記の成果に繋がった点が理解できました。トミタ版「春の祭典」完全版があったらいいな、聴いてみたいなと思いました。 この本が出版されてから10年経過しているので、その間の成果「イーハトーヴ交響曲」についての自伝も読んでみたいと思いました。2014/11/24

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