内容説明
旅する人生のなかに“沖縄”という季節があった。池澤夏樹、沖縄の日々。沖縄をめぐるエッセイ、書評、インタビュー、講演、掌編小説を厳選。単行本初収録、多数。
目次
1 沖縄のくらし―エッセイなど(今なら間に合うヤンバル探検隊;編集は楽しい ほか)
2 沖縄に関する本のこと―書評・解説など(『おきなわことわざ豆絵本』―貧乏について;『南島文学発生論』谷川健一 ほか)
3 沖縄への短い帰還―インタビューと回想(「沖縄は、『鉱山のカナリア』なんですよ」一九九五年;異文化に向かう姿勢―岡本太郎を例として ほか)
4 太平洋に属する自分―講演
しーぶん/掌編(オトーシの効き目;マヅルおじいの買い物;一人寝)
著者等紹介
池澤夏樹[イケザワナツキ]
1945年、北海道帯広市生まれ。作家、詩人、評論家。1975年から3年間ギリシャに滞在。1994年から沖縄(那覇、知念)に10年間住み、2004年からフランスに滞在し、現在は札幌在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ナディ
23
沖縄へ移住して、更にあちこちへと移住できる作者がうらやましい。シマナイチャーとして沖縄を見つめた池澤さんの視点がただ面白いではなく、複雑さを感じて興味深い。焦がれるほどの沖縄への思いも、ウチナーンチュからみれば、些細なものかもしれない。2016/11/05
ちゃっぴー
9
沖縄をめぐるエッセイ、書評、講演、インタビューをまとめたもの。「帰りそびれた観光客」「勝手に特派員」「ウチナンチューになれないシマナイチャー」としてウチナーとヤマトの関係を綴っている。青い海に囲まれた癒しのリゾートの沖縄だけではない、嫌な事を押し付けられてきた沖縄の姿が見えてくる。2016/12/20
入道雲
6
沖縄に関しての色々な話、書物、食、泡盛、文化、芸能、政治等など。 観光客からもう一歩、沖縄に近付きたい気持ちがあるなら読んてみると良いかな。2018/07/14
Noriko S
2
沖縄勉強本。沖縄でのエッセイや書評、インタビューや講演の内容をまとめてある。 いつも想うのだが、リゾート化や基地問題、ヤマト化、ヤマトの負債を無理矢理押しつけているだけと感じる。 ウチナーンチュいいことでは決してない。 書評とても興味深い。生活や文化を記録しているたくさんの作家がいることを知った。少しずつ読み進めてみよう。2018/04/03
Hiroki Nishizumi
2
沖縄に関する本の一覧は今後の手掛かりとなり、参考とさせてもらう。他は既知の情報が多かったことと、為にする文章ゆえあまり面白くなかった。2016/12/24