内容説明
享年85歳、その時、住む家も一切の財産も残さなかった!女子教育にすべてを捧げた生涯!女性が輝く時代の先駆者!
目次
第1章 大妻良馬とコタカの旅立ち
第2章 「女性が輝く」先駆けとして
第3章 「良妻賢母」は古くならない
第4章 良馬の死を乗り越えて
第5章 戦禍をくぐり抜け、再建へ
第6章 学長の名は「三番町のコタカさん」
著者等紹介
工藤美代子[クドウミヨコ]
1950年、東京生まれ。1991年、『工藤写真館の昭和』で講談社ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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大妻学院創立者である大妻コタカの伝記。◆中高卒業生で教育実習もさせてもらった。コタカのことを勉強する機会は在学中にあったが、理解できていなかった。コタカの教えの要は、感謝の心や誠実に生きることなど、人間として大切なこと。これが現代の生徒に充分に伝わらないとしたら残念なことだと思う。◆学校運営を金儲けのためにしないこと、ご家庭から生徒を預かる責任。教育者としての姿勢を再確認した。◆戦後にコタカが教職追放されていたとき、新参の教職員に学院の伝統や特色を変えようとされていたことは知らなかった…2016/05/12
r1chouchou
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大妻コタカの伝記です。 良妻賢母であれ、という言葉には、現代ではともすれば女性蔑視な意味合いに取られかねないかもしれないですね。でもそこには、らしくあれ、という簡単そうで簡単ではない、堅実に生きていくためのヒントがありました。 工藤美代子さんの著書ということで読了。この歳になっても初めて目にする言葉、語彙の多さに表現の深さにおどろきます。2019/06/15