初恋

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  • サイズ A5判/ページ数 171p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784898150641
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

雷雨の朝、白いオートバイ、18歳の少女―「三億円事件」の秘密の扉がいま静かに開かれる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

らむり

39
1968年、東京府中で白バイ女子高生が3億円を強奪。実際にあった事件をモチーフにした、恋愛モノです。映画化されてたんですね。2014/01/30

35
面白かったです。さらさらと流れるような、でも静かに熱い文章が素敵でした。宮崎あおいさんが主人公を演じた映画は昔々に見たのですが、空気感が好きだったなと思い出しました。三億円事件の背景に一人の少女の初恋があったというお話はとても切なかったです。三億円事件の描写はスピード感があってドキドキしました。Bに集まる仲間たちのその後は触れられていますが、主人公はどんな人生を歩んできたのだろうと思います。この時代は知らないのですが、彼らの衝動が伝わってきました。装画が浅野忠信さんって、あの浅野忠信さんですか…?2017/01/14

まひと

34
ありきたりな恋愛小説ではないとの印象を受けました。実際にあった府中三億円強奪事件を軸に進んでいく主人公の日々。この時代を生きた、子供と大人の間でゆれる青春という時期を過ごした、少年少女の迷いと葛藤をうまく表現しつつ、本当にあの事件の犯人であるかのような詳細な説明には感心しました。こういう初恋もありですね。「秘密とは、それがやましいものであれ、ときにはやましいからこそ、また分け合う人数が少なければ少ないほど甘美なものだ」2014/08/29

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

28
女子高生と大学生の恋のような物語。親戚の家を転々としている女子高生が惹かれたのは、やはり心に空隙を抱えた大学生。三億円事件と絡めて書いている。作者は本当の三億円事件実行犯との噂があるが、私にはわからない。心に虚無を抱えた少年少女の気持ちなら少しはわかる。充たされない気持ちを大事にしながら生きていかなくてはいけない事も少しはわかるし、その気持ちを急いで埋めようとして刺激や人間関係などに溺れていくのも少しわかる。「ノルウェー森」や「されど我らが日々」「ビーチ」などを思い出しながら読んだ。2019/01/23

かさお

27
ホントは12月10日に感想書きたかった💦1968年12月10日、三億円事件の起こった日。当時私はまだ生まれてないが、その時代に色濃く生き、この事件には強く惹かれる。宮崎あおい主演で映画化されたり、ドラマでも見ていたが、原作の存在は知らなかった。物語で言えば、作者の中原みすずが犯人ということになる。ドキュメンタリーかと信じたくもなる。ロマンがある。もし真相がこの本の通りであるならば、三億円事件のイメージはガラリと変わる。孤独な少女の心の叫び、大義に刃向かう若者たち、70年、80年代の雰囲気が心地よかった。2024/12/11

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