内容説明
「カンボジアの歴史には実は大きな断絶がある。…この空白の二世紀の前後で、カンボジアの社会や国家の在り方は、全く違ってしまっている。」アンコール・ワットの記憶は薄れ、伝承だけが残った。―歴史学者がフィールドワークで掘り起こす。
目次
第1章 「ペン夫人の丘」と四河川の合する所―プノム・ペン
第2章 ポスト・アンコールの王都―ロンヴェーク・ウドン
第3章 ポスト・アンコールの「王道」―トンレー・サープ南西岸に沿って
第4章 メコン東岸の王都―スレイ・サントー
第5章 フランス植民地都市と古代都市―コムポン・チャーム、トボーン・クモム
第6章 王の港―コムポート、シハヌーク・ヴィル
第7章 アンコールの「王道」―トンレー・サープ北東岸に沿って
第8章 国境の果てにあった世界―バット・ダムボーンとパイリン
第9章 急流地帯の先―ストゥン・トラエン、ラタナ・キリ
第10章 プノムと古代の都城―アンコール・ボレイ、バヤン・カオ
第11章 失われた歴史―アンコール・ワット
著者等紹介
北川香子[キタガワタカコ]
1965年生まれ。日本学術振興会特別研究員RPD。東京大学文学部東洋史学科卒業。博士(文学)。専攻:東南アジア史(ポスト・アンコールおよび仏領期カンボジア史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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