出版社内容情報
《内容》 レジデントノート誌で大好評だった特集を大幅にパワーアップして単行本化!当直時に,実際に遭遇するようなあらゆるケースをとりあげ,これだけはやるべきことから意外に知らない小外科のコツまで,詳しく解説.コラムや体験談など,ベテラン医師の生の声も数多く掲載.ぜひ当直の夜のお供に!
《目次》
序にかえて-ひとりで当直する夜 平出 敦
第1章 基本中の基本! 知らないではすまされない小外科の常識
Surgeryの語源は,ギリシャ語で“手を使う人”である
1.これくらいの器具は知っておこう
-弘法は筆を選ぶ 森田孝夫
2.上手な局所麻酔法
-痛みを抑えるコツ,安全に行うコツ 清水唯男
3.手のうちにある札を最大限に生かす!
-当直医のつよーい味方,補助診断 南 操 山添裕子 田中淳一
今井哲也 窪田愛恵 平出 敦
片岡英一郎 田原一郎
4.駆け出しの医者にも求められる医療経済
-病名もつけない,レセプトもわからない医者は,ご遠慮下さい 鍬方安行
第2章 ちょっとした処置,これで患者は救われる!
一般医としてこれくらいはできないと
1.創処置の基本
-ナイフで手を切った患者がやってきた 平出 敦 石見 拓
2.軽いやけど.日常的だが
-最初どうすればいい? 西村哲郎 平出 敦
3.感染創はいかに扱うか
-動物や虫による創はどうする? 山村 仁
4.手指,足趾の処置のコツ
-よくある爪のトラブル:爪囲炎,ひょう疽 山本啓雅
5.肘内障,間違いのない整復術
-知っていれば名医 日下政哉
6.追突されて首が痛い
-痛くなければだいじょうぶ? 松岡哲也
7.見逃しやすい骨折
-初療時,骨折の処置はどこまでするか 和田英路
8.捻挫の初療
-捻挫ならば安心? 骨折ならば重大? 大谷俊郎 須田康文 松本秀男
9.感染したアテローム,軟部組織の炎症,ガス壊疽 森本文雄 渋谷正徳
10.腫れ上がった関節,どうする?
-別に怪我をしたわけではありません 前田 朗 堀部秀二
11.肋骨骨折(知っていれば役に立つ病態と処置法)
-「備えあれば…」から「…されど肋骨骨折」まで 岸川政信
第3章 適切な評価! 適切な転送! 適切な紹介!
自分で処置できるかどうかは別問題.診断できないことが命とり!
1.しのびよる出血性ショック
-外傷患者の初療でつまづかない法 木村昭夫
2.損傷の大きな創の扱い
-若い医師が誤りやすい汚染創 川上正人
3.お腹がだんだん痛くなってきた
-ほおっておいても大丈夫? 西田俊朗
4.頭部外傷患者の診療
-撮るか,帰すか,呼ぶか? 中島 伸
第4章 困ったときに開くページ
知っているといないでは大違い
1.どうしても創からの出血が止まらない! 中田康城
2.異物摘出のいろいろ
-刺さった針,抜けなくなった指輪,など 大西光雄
3.子供がおもちゃを飲んだ? 吸い込んだ? 症状がはっきりしないんだが…
-誤嚥が疑われる症例の診察のコツ 平出 敦
4.中毒患者の初療 岡田邦彦
5.急性腰痛で動けない
-「一生歩けませんか?」 とりあえずどうする? 竹上謙次 笠井裕一 内田淳正
6.眼損傷が疑われたら? 永谷周子 張野正誉
7.眼に薬品を浴びた
-眼科を探すまで何もしない? 藤原憲治
8.止まらない鼻出血,耳に入った虫 深美 悟 平林秀樹 馬場廣太郎
9.脱落した歯はどうする? 額田純一郎
10.嵌頓包茎,精巣捻転,バルーンカテーテルが入らない時.どうする?! 高羽夏樹
11.顔面外傷患者の診療
-よくあるのに,意外に知らない正確な対処法 久保盾貴 矢野健二 細川 亙
12.熱傷患者の初期治療とコツ 田中秀治