昆虫飛形図鑑―昆虫食の先生、飛んでる虫に魅せられて

三橋 淳【著】

八坂書房（2021/12発売）

• サイズ A5判／ページ数 155p／高さ 23cm
• 商品コード 9784896942934
• NDC分類 486.1
• Cコード C0645

内容説明

飛んでいるときにだけ見せる姿がある。昆虫の飛翔について、とことんこだわった図鑑。１７０種の昆虫の飛んでいる姿を掲載。「虫ってこんな風に飛んでいるのか」がわかる。昆虫の飛翔にまつわる解説コラムも充実。虫に情熱を燃やした博士の昆虫愛の詰まった一冊。慈しみ深く虫を眺める。

目次

チョウ目
甲虫目
シリアゲムシ目
ハエ目
トビケラ目
トンボ目
アミメカゲロウ目
カゲロウ目
カワゲラ目
バッタ目〔ほか〕

著者等紹介

三橋淳［ミツハシジュン］
１９３２年、東京都生れ。１９５５年東京大学農学部農学科卒業。同年、農林省農業技術研究所昆虫科入所、在籍中にアメリカ合衆国ボイス・トンプソン植物研究所、オーストラリアＣＳＩＲＯ昆虫学研究所、フランスＩＮＲＡ‐ＣＮＲＳ無脊椎動物細胞病理学研究所、ドイツ、スイス、イタリー、オランダ、ベルギーなどの研究機関に出向。１９８４年農林水産省林業試験場天敵微生物研究室長。１９８８年東京農工大学農学部植物防疫学科教授（応用昆虫学担当）。１９９８年東京農業大学応用生物科学部教授（細胞生物学担当）。農学博士（１９６５年、東京大学）。第１６・１７期日本学術会議会員。日本応用動物昆虫学会名誉会員。受賞：日本応用動物昆虫学会賞（１９６８年）。日本農学賞‐読売農学賞（１９８０年）。ファンダーズ・レクチヤー賞（国際無脊椎動物病理学会、１９９８年）。ライフタイム・アチーブメント賞（体外培養生物学会、２０００年）。毎日出版文化賞「昆虫食文化事典」（２０１２年）。主な著書、「昆虫食文化事典」（八坂書房、２０１２年、毎日出版文化賞受賞）ほか（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[スリカータ]

とても興味深く読んだ。大抵の図鑑は翅を閉じている状態を掲載しているが、飛んでいる姿こそ昆虫らしさなのかもしれない。以前から、個人的に興味があったオオスカシバが掲載されていて嬉しい。オオスカシバは素早くてなかなか写真に収まらない上に、翅も透明なので肉眼ではボディしか見えないのである。クマバチの小さな翅で頑張って飛翔している姿は愛らしい。一部のカメムシの胴体の脇からスライドした翅が上に伸びて飛翔する様は、ランボルギーニ・カウンタックのドアを想わせた。着眼点の良い図鑑。楽しく拝読した。

2022/05/21

[遠い日]

これはすばらしい図鑑だ！飛んでいるところを目にしても、一瞬のことでどんなふうに羽を広げているかとか、足のようすはどうだったとか、全くわからずに見ているわけだから、こうやって飛翔の姿を写真で提示していただけるのはありがたいです。羽ばたきの姿、羽の動き、リアルで見入りました。

2022/08/22

[kaz]

だから何と言われればそれまでだが、昆虫が実際に飛んでいる時の姿というのは、想像とずいぶん異なっているものもあり、面白い。図書館の内容紹介は『オオムラサキ、カブトムシ、イエバエ、ギンヤンマ、オオカマキリ、クロスズメバチ…。昆虫の飛翔について、とことんこだわった図鑑。170種の昆虫の飛んでいる姿を掲載する。昆虫の飛翔にまつわる解説コラムも充実』。

2022/02/13

[大谷]

蝶の羽のしなり。甲虫類の堅い羽の下に格納されている薄羽にはロマンを感じる。

2022/02/06