内容説明
本書は、100種の職業を紹介した銅版寓意詩画集『人の営み』(ヤン・ライケン著、1694年、アムステルダムで出版)の繊細な銅版画をそのまま再現し、オランダ語によるモットーと詩を翻訳したものである。日本語版では、300点の参考図版を用いて各職業についての解説を付した。
目次
パン屋
仕立て屋
大工
煉瓦積み工
ガラス工
鉛管工
指し物師
ブラシ職人
箒職人
籠職人〔ほか〕
著者等紹介
小林頼子[コバヤシヨリコ]
1948年生まれ。1982‐85年ユトレヒト大学美術史研究所留学。1987年慶應義塾大学大学院博士課程修了。美術史家。専門は17世紀オランダ美術、日蘭美術交渉史。現在、目白大学教授
池田みゆき[イケダミユキ]
1972年生まれ。1976‐86年オランダで初等・中等教育を受ける。1995年上智大学外国語学部ドイツ語学科卒業。外資系コンサルティング会社を経て、現在オランダの総合人材サービス会社に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Galilei
2
17世紀中頃、アムステルダムで発行の100以上もの職業図覧で、巧みな素描と銅版画にウイットに富んだ詩が、仕事の内実を表現しています。▽仕事場は、採光による陰影を強調した構図で、フェルメールやレンブラントをはじめ当時のオランダ黄金時代の特徴がそのままです。職種による窓と天井の高さの違いに着目しました。▽16世紀中頃、ニュールンベルグで出版したアマン『西洋職人づくし』の木版画と比べて、本作は明らかに写実的で細密。▽著・小林頼子は、一作ずつに類似するアマンから日本画までを揚げ、画法や文化の違いに驚きます。
翠埜もぐら
1
乱丁本のため古書祭りで安価で入手。