内容説明
世界全体を公平に見るためにアジア映画のほうへ!韓国ドラマが日本人の韓国観を大きく変えたように、アジア各国の映画は世界像を修正する歓びを私たちに与えてくれる。中国の古典的名作に漂うモダニズムの香り。ベトナムのメロドラマに息づく戦争の悲哀。イラン映画の名匠キアロスタミやマフバルマフのイスラム文化との切り結び方。私たちが敬愛できる映画を発見できない国などアジアにはほとんどない。
目次
1章 アジア映画への大航海
2章 私たちは韓国映画とどうして出会ったか
3章 ベトナム映画の勝者の悲しみ
4章 草原の映画の矜持
5章 イスラム社会の映画のあり方
6章 検閲と検閲の突破
7章 宗教対立に映画は何ができるか
8章 アジアの映画を見る理由
9章 チャードの友情
著者等紹介
佐藤忠男[サトウタダオ]
1930年新潟県生まれ。映画評論家。70年初頭からアジア、アフリカなどの映画を研究する傍ら、福岡アジアフォーカス映画祭ディレクター、日本映画学校校長を務める。陳凱歌、アッバース・キアロスタミなどのアジアの監督や『ファザーレス』『HOME』など無名監督の作品を公私にわたりバックアップする活動も続けている。2002年、フランス文化勲章、韓国玉冠文化勲章を受勲
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感想・レビュー
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midnightbluesky
2
アジア映画をずっと見つめてきたという自負と功績はすばらしいが、それが年寄りの自慢話になってしまっている部分が多々あり残念。2009/07/17
samandabadra
0
モンゴル映画に関するところは抜書きできるかも このとき、モンゴルでここで出てくる映画の買い付けの手伝いしたんだっけかな・・・懐かしい思い出である。2012/07/07
Tom Sasa
0
読了。 こちらに紹介されている映画を見てみたい。 アジアの皆さんをより良く理解できます。2020/09/08