内容説明
人間の顔に似た巨大な岩。この巨岩をのぞむ渓谷には、岩にまつわる伝説が語り継がれていた。いつの日かこの渓谷で生まれた子が、すばらしい偉人となり戻ってくる。そしてその顔は岩とそっくりだというのだ。その男は誰なのか、いつ来るのか。伝説を信じ、偉人ガ現れるのを待ち望むアーネスト。そこに渓谷で生まれ、名をなした3人の男たちが戻ってくる。彼らは伝説の偉人なのだろうか。
著者等紹介
ホーソーン,ナサニエル[ホーソーン,ナサニエル][Hawthorne,Nathaniel]
1804‐1864。アメリカ、マサチューセッツ州生まれ。初期には『ヤング・グッドマン・ブラウン』『フェザードップ』といった数多くの短編を執筆し、短編集『トワイス・トールド・テールズ』を発表。自らが清教徒の家系ながら、戒律の厳しい17世紀ボストンの清教徒社会を描いた『緋文字』は、世界文学史に残る傑作である
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
空猫
9
県立図書館。5,230語、YL:2.4-3.6。先祖のものか、先住民の物語かも定かでないほど古い言い伝えに「岩山の顔と同じ顔の人物が世界を良くするためにやってくる」とある。これを聞いた少年が、山の麓で誰よりも懸命に働き、毎日顔を見上げてより良き人物とその知恵について考え、伝説の人物を待ち続けるお話。内容は道徳的だが禁欲的で公平で押し付けがましさがなくてよい。単語は簡単なものの、文構造の点では挿入・関係詞・接続詞・分詞が多用されており、速読で正しく意味をとるには英文解釈の基礎的な技術が必要な程度には複雑か。2015/10/09
misui
2
功成り名遂げた者ではなく平凡な人生を送る者こそが偉大なのだという物語。ちょっと道徳的すぎるかな。2016/04/16
santana01
1
いい話なんだろうけど、起承転結もなく淡々と話は進み、顔面岩と対話を続ける主人公がどうして知恵を授かるのかもう一つ腑に落ちない。途中から話のオチも見えてきて、やや面白みに欠ける印象。宗教的なものが背景にあるのかしらん。2013/08/26
ヘムレンしば
1
人間の顔に似た巨大な岩 The Great Stone Face。この岩が臨む渓谷に住む人々の間では、昔から「あのThe Great Stone Faceに似た顔を持つ子が、偉人となって戻ってくる」と言われていた。その男は誰なのか?名声を成した3人の男たちが戻ってるが・・・結局の所、名声などでは、渓谷に住む人々にとって偉大な人を見つけられなかったという事でしょうね。偉大な人は身近にいる。The Great Stone Faceと記述される度に雄大な自然が思い起こされるのですが、素晴らしい描写だと思います2013/04/28
Riopapa
1
Among a family of high mountains, there is a huge rock which looks like a man's face. People living nearby believe that someone great will come some day, who looks like the rock. Earnest is one of them, and he looks up at the rock and hoped he will come.2012/12/10
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