目次
序章 在外文書調査研究の旅へ
第1章 「伝統的軍国主義」という共同幻想
第2章 ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムの策定経緯
第3章 ベネディクトとミアーズの比較考察
第4章 天皇の「人間宣言」をめぐる攻防
第5章 アメリカにおける「歴史戦」
第6章 ユネスコにおける「歴史戦」
終章 ユネスコ「世界の記憶」の最新動向に関する一考察
著者等紹介
〓橋史朗[タカハシシロウ]
昭和25年(1950)、兵庫県に生まれる。早稲田大学大学院修了後、米国スタンフォード大学フーバー研究所客員研究員、明星大学教授、臨時教育審議会専門委員(政府委嘱)、国際学校研究委員会委員(文部省委嘱)、青少年健全育成調査研究委員会座長(自治省委嘱)、埼玉県教育委員長等を経て、現在、公益財団法人モラロジー研究所教授、麗澤大学大学院特任教授、一般財団法人親学推進協会会長、男女共同参画会議議員(政府委嘱)、日本仏教教育学会・日本家庭教育学会常任理事を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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軍縮地球市民shinshin
18
著者の高橋史朗は教育学者で保守の論客でもあるが、原点は米国に眠る公文書を駆使しての占領期教育改革の研究であった。65歳にして原点回帰し、タイトなスケジュールでアメリカでの公文書調査の様子が随所に挿入されており、臨場感がある読み物となっている。著者は文化人類学者J・ゴーラーが著書で戦争理由を日本人が幼少時におねしょをして母親に怒られたことだと指摘しており、それが日本人に不安感と恐怖感を植え付けた精神的外傷だと指摘し、アメリカの中高生並みの精神レベルだと結論づけた。それを受けて戦後、マッカーサーは「日本人は2020/09/05
Masataka Sakai
2
資料本だが、割りと中道 日中韓の摩擦は案外アメリカが仕込んでいるように思える2019/04/16
dahatake
1
事実を基にしてないという事は「嘘」と言える。 戦争の異常な状況では日本軍に限らず、人権や倫理の無い行動は世界のどこでもあった。でも日本だけが今も謝罪できてない。 日本人を理解するために、当時のアメリカの人類学者の調査を参考にするのは良いが「恣意的」過ぎたのでは無いか?冬の南京大虐殺の証拠写真が夏の服装でも疑問に思わなかったり。 著者はアメリカの図書館に保存されている一次史料を基に当時の事実を辿っている。 偏見と、プロパガンダ。そして、拙い情報源でビジネスをしてるマスメディア。なんと貧弱な体制なのか?2021/11/25